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絶対の息の吹き返し

サタデーナイトカラオケのライブに行った。
インドネシアのバンドで、なんらかのきっかけでCDを買ったときからずっときいていて、こんかい日本に来るとなって、絶対にききにいきたいと思った。
自分のなかに「絶対」というものがまだ息づいていたのかと、生きのびていたのかとおどろいた。
対バンもそれぞれ最高だったけれど、サタデーナイトカラオケがやっぱり最高だった。
どうして最高だったかというと、とにかくたのしかったからだ。
さいきん、「おもしろい」と「たのしい」はあいまいながらちがうもので、「たのしい」軸で生きている人と「おもしろい」軸の人とがいると考えている。
あくまでもグラデーションの問題として。
それから、たのしくもおもしろくもないものを否定するものでなく、かつ、たのしかったりおもしろかったりしないものはほとんどないとも思っている。
で、自分はおそらく「たのしい」のほうに惹かれやすい人間であるのかもなあとあらためて思った。
自分でたてた仮説のうちで自分をふりわけて、という妙な自足のなか、朝まで寝かせてくれた友達の家から帰る地下鉄を乗り過ごしてしまった。
外は朝、友達の家から帰るときとしてはかなり最高のすずしさで、とてもよかった。

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