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Summarit 5cm F1.5
先月訪れたウィーン。そこで私は憧れていたレンズを買うために、長い間手元にあったレンズを何本か手放しました。その中の1本がSummarit 5cmでした。このレンズは私がLeica M2を手に入れたあと、最も初期に手に入れたレンズで、10年以上手元においていました。しかし、次第に「自分の画角」が35mm定まってきたことに加え、もう一つ大きな理由があり、手放すことに決めたのです。その理由を書く前に、と
もっとみるHasselblad SWC
1. Hasselblad SWCとはSWCとは「Super Wide Camera」の略称です。例えばHassleblad 500C/Mはレンズを交換することができますが、このカメラのレンズ(Biogon 38mm F4.5)はボディに固定されています。そもそもこのサイコロのようなボディはBiogonというレンズのためだけに設計されたのだとか。他に類をみない個性的なカメラです。この中判の画角38
もっとみるSummicron 35mm F2
我が家にSummicron 35mm F2がやって来てちょうど1週間経った今週木曜日、MMK(Museum für Moderne Kunst)へ行き、このレンズを使用して写真を撮ってきました。
この第1世代のSummicron 35mmは、とても人気のあるレンズだそうです。そのレンズ構成から「8枚玉」とも呼ばれています。製造本数がさほど少ないわけではないのに相場がけっこう高いのは、その絶大な人
Maria Laach
Maria Laachってご存知ですか。
現在も活動を続けている修道院がある素晴らしいい自然に囲まれた場所です。そして、週末は買い物客で賑わう場所でもあります。修道院と自然豊かな場所が何故買い物客で賑わうのか疑問に思った方は、どうぞこの記事を読んでみてください。2022年4月に書いた記事です。
ドイツ語C1試験を終えた日の夜、私は思わず呟きました。
「どこか綺麗な場所へ行きたい」
夫が応えました
Leicaってどうなのよ
客観的な評価とは全く別のレベルで、あるカメラに対する「合う、合わない」というどうにも捨てきれない個人的かつ感覚的な相性ってあると思います。
私の場合、人生で最初に自分で買った本格的カメラであるHasselblad 500c/mは、いくら使っても一向にピンときませんでした。ドイツに移住する時一緒に持ってきて、やはり写真を趣味にしている夫に、丸ごと「これ、使って」と手渡して以来、このカメラには一指た
Rolleisoft
Rolleisoft。Rolleiflex用のソフトフィルターです。ずいぶん昔に買ったものの、全く使わないまま長らく放置していました。イタリア旅行の準備をしている時にそれを偶然発掘して、イタリアへ持っていったのですが、何せ全く使ったことがないフィルターなので旅先で撮影に失敗することを恐れ、結局使わずに帰ってきました。
昨日の午後、近所で咲き始めた菜の花を見るために出かける時、ふとそのことを思い出
はるか遠い未来の人へ
前回の投稿で書いたように、先月3月末、私たちはシエナに4日ほど滞在しました。そしてその後、夫の遠縁の叔母が待つフィレンツェへ向かいました。今日はそこで撮った写真を投稿しようと思います。
話はフィレンツェから大きく逸れますが、昨日オンライン・ショップでAugust Sander(1876-1964)の写真集を購入しました。August Sanderは、私が最も好きな写真家の一人です。ポートレートで