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生きる力

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noteで出会った素敵な記事たち
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月の光

月の光

 「スヌーズレンをやりたいと思います」

 新しく赴任して来た作業療法士さんはそう言いました。スヌーズレン?なんだかおしゃれでおいしそうな響き。一体どんなものなんでしょう。

 機能訓練室という部屋にはマットが敷かれていて、その上には知的障がいを持った人たちが寝転んでいます。作業療法士さんは部屋の電気を落とすと何かのスイッチを押しました。すると、天井に星空のような光が広がって、床に敷いてあった透明

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幡野広志さんのワークショップで、人生が変わった

幡野広志さんのワークショップで、人生が変わった

2023年9月、幡野広志さんのワークショップ「いい写真は誰でも撮れる」に参加した。

いい写真とは、伝わる写真。
言葉がないと、伝わらない。
言葉で40点、写真で40点、合計80点を目指せば良い。

そう教わった翌日から、毎日写真を撮り、毎週noteに写真日記を投稿し始めた。
約半年経った今振り返ってみると、大袈裟ではなく、じわじわと人生が変わってきていることに気づいた。

毎日が楽しくなった。

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◆わたしが六花亭を推す理由

◆わたしが六花亭を推す理由

ショッキングなことがあった。
会社に、帯広出身の同僚がいる。
わたしが他の同僚に向かって『わたしはガチで六花亭のファンなんだ』と話していた時のことである。帯広出身の同僚がぽつりと言ったのだ。

六花亭って……そんなにイイすかねえ?

瞬時に六花亭disの気配を嗅ぎ取ったわたしは、んー?と言いながら彼の方を振り向いた。
もしかすると花山薫みたいな顔になりかけた内心が表情に出ていたのかもしれない。ただ

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◆生々流転 〜山菜賛歌〜

◆生々流転 〜山菜賛歌〜

山菜か何か知らんけど。
そんなもんを採るためだけにヒグマの出る山に入る人の気が知れないね!

そう思った時代がわたしにもありました。
全面的に、訂正したい。
山菜はウマイ。

そうと知ったのは、結婚して和牛農家に嫁いだ数年前からだ。
今は離農して人の土地になってしまったが、夫の実家の敷地は山菜の宝庫だった。

始めは、義母に「アサちゃん、山菜採りに行こう」と言われたのが厭で厭で堪らなかった。
だっ

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湯梨浜の活版印刷工房でノートを作る - 月夜繪葉書店&すろうぷれす訪問

湯梨浜の活版印刷工房でノートを作る - 月夜繪葉書店&すろうぷれす訪問

こんにちは、協力隊の遠藤です。

湯梨浜町には、「さくら工芸品工房」という文化施設があります。ここは元々小学校だったのですが、教室だった場所を利用して、今はカフェやミニシアターやドライフラワーのお店などが入っています。

湯梨浜町のクリエイティブが凝縮したようなこの場所に、昨年「月夜繪葉書店」という、絵画アトリエと活版印刷工房が一緒になったお店が新たにオープンしました。

この記事は、月夜繪葉書店

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死ぬまでに見たい絶景に選ばれた街。ひたちなか市の魅力

死ぬまでに見たい絶景に選ばれた街。ひたちなか市の魅力

こんにちは、茨城の絶景トラベラー山ちゃんです。

茨城と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?干し芋?メロン?ネモフィラ?何も知らないって?茨城は魅力度ランキングが毎回、群馬、栃木と競って最下位ですが、たいして茨城人は気にしていません。住めば都、とっても暮らしやすくて魅力的なところ。

今回はそんな茨城の中でも中間あたりに位置する「ひたちなか市」に注目し、魅力を探っていきます。

公園の数が圧倒的

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新玉ねぎにどハマり中|パリッコの「つつまし酒」#226

新玉ねぎにどハマり中|パリッコの「つつまし酒」#226

新玉元年 そもそもそういう傾向が僕にはあるのですが、最近、うっかりどハマりしてしまい、毎日そればっかり食べている食材があります。それが、新玉ねぎ。
 ごぞんじですよね? 春になるとスーパーなどでもよく見かけるようになる、一般的な玉ねぎよりもみずみずしそうな、白くてでっかい玉ねぎ。あれ、具体的には、普通玉ねぎは収穫後に乾燥させるところ、その過程を経ずにすぐ出荷される、旬の玉ねぎのことなんだそうです。

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【THE GROUND MINO】美濃の魅力を発信、土がコンセプトの新たな複合施設(岐阜県多治見市)

【THE GROUND MINO】美濃の魅力を発信、土がコンセプトの新たな複合施設(岐阜県多治見市)

岐阜県多治見市にある人気観光スポット「本町オリベストリート」の中央部に、「THE GROUND MINO」がオープンした。土をコンセプトに美濃焼のうつわを中心とした複数のショップやギャラリー、工房、体験教室やレストラン、シェアキッチンなどを備えた複合施設だ。

 江戸時代から続く陶磁器商家をリノベーションしており、荷受けの門として使われた大門や建築当時のまま残る蔵などが見られる。瓦や柱などの古材を

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文藝春秋とnoteで開催した、「#未来のためにできること」投稿コンテストの審査結果を発表します!

文藝春秋とnoteで開催した、「#未来のためにできること」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2023年7月25日から約2ヶ月にわたって開催した、よりよい未来のためにやりたいと考えていることや実際に行動していることについて語る「#未来のためにできること」投稿コンテスト。期間中(7/25-9/20)には、9,740件もの作品をご応募いただきました!読み手にも考えるきっかけや気づきをあたえるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください

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写真で切り取る時間、場所、そして記憶【写真が好き】

写真で切り取る時間、場所、そして記憶【写真が好き】

僕の写真趣味は妻との出会いから始まった。

結婚を意識してマッチングアプリで知り合った彼女と初めて会ったその日、その聡明さに惚れ惚れした。今まで付き合ってきた中のどんな人よりも、賢く、綺麗なその人と同じ道を歩みたいと思った。

それまでスマホで写真を撮ったりはしていたが、特段写真を多く撮るような人物ではなかった。初めて結婚を意識して交際を始めることができたとき、これからの日々をずっと記録しておきた

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本が好きと言うと「そうなんだ」で終わっちゃう人生を脱したい #私の本棚

本が好きと言うと「そうなんだ」で終わっちゃう人生を脱したい #私の本棚

28歳にして短期・中期合わせて30以上の職場を経験した。そう。お察しの通り、人生血迷っているドフリーターである。同時に、常に物事をこねくり回しまくる、コネクリストでもある。

出勤初日、どの職場でも聞かれるのが趣味だ。素直な私は嘘偽りなく、相撲と読書であることを伝える。すると相手は「そうなんだ、あんまりよく知らないなあ」などと終わらせにかかってくる。相手から話を振ってきたのに、こんなに実りのない結

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5歳の息子が絵本を作った話

5歳の息子が絵本を作った話

絵本作家になりたい?少し前から、息子が何度か「絵本作家になりたい」と言うようになった。将来何をしたいかというのはこれまで何度か聞いたことがあった。「サッカー選手になる」とか「レーサーになる」とか「ゲームを売る人になる」とか言っていたことがあって、それと同じように一過性のものだろうなとは思っているけど、ひっかかることがあった。

絵本作家には、絵本を作れば今すぐにでもなれるし、逆に、絵本を作らなけれ

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大好きな場所のはなし 那須/栃木県②おすすめポイント

大好きな場所のはなし 那須/栃木県②おすすめポイント

前回のnoteの続き↓

別に那須でなくとも、日本全国探せば似たような雰囲気のあるところはたくさんある。

でも私にとっては那須が一番。

関東圏だったらみんな一度は行きたい軽井沢(長野県)にも劣らぬ、自然とエンタメ満載な場所なのだ。

ここで私の那須のおすすめポイントを語らせていただく。

那須のオススメ・アクセスの良さ

車なら東北道からすぐ那須町のメインストリートに入れる。
電車なら、新幹線

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ウイスキーを飲んでみよう。

ウイスキーを飲んでみよう。

お酒の楽しみ方・飲み方・種類の好みは人それぞれ。

私自身、2020年に最寄りのスーパーで「デュワーズ ホワイトラベル」というウイスキーを何気なく買ってハイボールとして飲んだところから、ウイスキーの虜となりました。

そこで今回は、一歩踏み込んだウイスキーの楽しみ方を教えます。

1.はじめの1杯との出会い1)とりあえずのハイボール

飲み会の席で、ハイボールをなんとなく飲んだことのある人は多いと

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