こんな邦題つけた奴は誰だw!?ロシア産ホラー映画『フィンランド式残酷ショッピングツアー』について【フェイクドキュメンタリーを止めるな!】
【あらすじ】あるロシア人の母子二人が、「フィンランドのショッピングモールでのお買い物バスツアー」に参加する。ところが目的地のショッピングモールに入った途端、店の出入口は閉じられ、フィンランド店員達が続々とロシア観光客に襲いかかり、彼らを食べ始めた!その一部始終を撮影していた息子の携帯電話に残されていた衝撃の映像とは!?
、、、という、
なんともフィンランド人に失礼な設定の、2012年にロシアから生まれたこのフェイクドキュメンタリー映画。
日本語版タイトルは、
『フィンランド式残酷ショッピングツアー』。
おい誰だこんな邦題をつけた奴はw?
いや、褒めてるんですがw
どんなひどい映画なんだろうと思わずDVDをレンタルして視聴してしまったではないですかw
この手のタイトルをつけられると、「うむむ、これはきっとひどい作品に違いないぞ」と手にとってしまう、私のような、ひねくれた映画好きの心理をわかっている人がつけたタイトルだな?
ところが!!
なんというオドロキ!!
この映画、それなりに、面白かったw
なかなかマジメに撮られているゾンビホラー系のPOV映画というところ。ロッカールームに隠れている時にドアをぶち破られそうになるシーンなどけっこう怖かったぞ。その分、最後の最後でPOVの枠を外れた「客観映像」ぽい構図が入ってしまったのは、テクニック的にもったいなかったね(それともラストのあの場所には第三者がいた、とか、深い意味があるのかな、、、どうかな?w)
しかし、本作の撮影は2012年。
今やすっかり戦争当事国となってしまったロシアのことを考えると、、、こういうB級なロシア映画を見ても、「あーロシアにもこーいう映画はあるんだねー」とほっこり素直にB級ホラーとして味わうことも、、、なかなか、難しくなった。
それでも、
まだホラーな展開になる前、
前半の観光ツアーの場面での、
「フィンランドの税関ってのは優しいな。ロシアの税関だったら殴られているところだった」
というセリフだとか、
後半のホラー展開になってからの、
「この国は世界一住みやすい国のはずだろ?なぜそんな国に住んでいるのに人間を襲って食うんだ?」
というトンチンカンな悲鳴とか、
微妙に笑えたことは、確かです。
最後に!
ネタバレになりますが、
この映画のオチ、すなわち、なぜこの街のフィンランド人たちはロシア観光客達を襲っていたのか、に対する、理由のところを、話しましょう。
ネタバレが嫌な方は、ここで離脱ください。
それでは、
ネタバレ5秒前、
4
3
2
1
…
では、ネタバレをひとつだけ。
この映画で、フィンランド人達が観光客を襲った理由は、
「伝統として、年に一回、外国人を襲って食べるお祭りの日だったから」
ということが最後に明かされます。
ね?
フィンランド人に失礼な映画でしょ?
にしても、どーしても気になってしまうのは、
「そんなに毎年、決まった日に、フィンランドで大量のロシア人観光客が殺されていたら、さすがにロシア側がきづくんじゃないか?」ということ。
いや2024年の今なら、プー○ン大統領がそれを口実にフィンランドに攻めてくるかもね、、、あ、いや、冗談のつもりで言ってみたものの、これは今の国際情勢のひどさを鑑みると、もはや笑えないな、、、。失礼、、、。
子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!