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サルトルとカミュの「非現実感」描写の違いを整理したコリンウィルソンの解説がめちゃくちゃ面白い上にその器用さに嫉妬してしまうのだが

先日からコリン・ウィルソンを片っ端から読破している最近の私、

『アウトサイダー』を読んだ。

実存主義哲学(と言っていいんですよね?)の解説として秀逸の本

※ついでながら私の若い時は「実存主義はもう古くなった!今は構造主義やポスト構造主義の時代なんだ」って猫も杓子も言っていたものですし、私自身も「そのとおりだ!サルトルにはもうパワーはない!現代世界を導く思想としてはもう去っとる、、、サルトルだけに」などと頷いていたものですが、一周回って今の私の読書対象がサルトル、カミュ、ニーチェ、ハイデガー、キルケゴールだらけになっているのはなんという因果!?

特に、サルトルの『嘔吐』とカミュの『異邦人』、それぞれの主人公の「非現実感」への対処の違いについて整理した章が白眉でした。

いい整理だと思う。

とても、いい整理だとは、思う。

でもですねえ、、、今の私がいろんな「実存主義世代」の本を読んでいて、いちばん憧れちゃうのは、

こんなふうに、同時代の「実存主義」をかるがると整理した上で、

宗教やオカルトやら異常犯罪心理やらの研究書を次々に書いて、実に楽しそうにその博学ぶりで遊んでいられる、コリン・ウィルソンさん、あなたのその悠々自適なフットワークなんですw。

↓そういう風にみると、この表紙の、やけに楽しそうな笑顔についても少しイラッとしてくる、、、いや、これは嫉妬かな?

いちおうコリン・ウィルソンも自己規定としては「実存主義」「現象学派」と言っていますけど、ずいぶん、先輩世代とは違って楽しそうですよね、、、こんなの、真似したくても真似できない境地だが。いずれにせよ、「オカルトだ!」とか「楽観主義すぎだ!」とかどれだけ言われても、まったく懲りんのは凄いね、、、コリン・ウィルソンだけに(※すいません、一度言ってみたかっただけです、、、)

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!