体毛が濃いと薄毛になりやすいって本当?毛深さと薄毛の関係性を解説
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東京の吉祥寺・渋谷にある完全予約制サロンのスタッフである著者がお届けする「ヘアケア塾」です。
体毛が濃い人ほど薄毛になりやすい。というような噂を聞いたことありませんか?
確かに言われてみると、体毛の濃い人ほど髪の毛の薄いイメージがあったり。。。
一見、毛深い人ほど髪の毛も濃いのでは?という考え方もできますが、なぜそういった噂が存在するのか気になりますよね。
今回は毛深さと薄毛の関係性について詳しく解説していきますので、参考にしてみて下さい!
体毛が濃いとハゲるって本当なの?
体毛が濃い人ほどハゲるという事に関して、結論からお伝えすると、そういったエビデンス(データ)は今のところありません。
ですので、現時点では、体毛が濃いとハゲるというのは、あくまで噂という認識が正しいかと思います。
体毛と髪の毛の関係性についての論文などはないものの、発毛までのメカニズムについて注目してみると、どちらも男性ホルモンが関わっているという事がわかります。
そのためその部分に何かしらの関係がある可能性はあるかもしれません。
体毛が濃い場合の理由とは
一体自分は体毛が濃いのか。。なかなか濃いかどうかの判断って難しいですよね。
男性の場合だと特に、腕毛やすね毛などをはじめとして、一定の毛の濃さは少なからずみなさんあると思います。
一般的に体毛が濃い基準としては、よく毛が生える箇所以外の、背中・お腹・胸・手や足の甲といった箇所に、産毛のようなものではなく、太くてかたい毛が生えている場合は、体毛が濃いと分類されます。
・体毛の濃さは何によって決まる?
体毛の濃い薄いというのは、ほとんどが遺伝子によって決められています。
つまり、普段の生活習慣やケア方法で左右されるといったことはありません。
毛深い遺伝子を引き継ぐと体毛が濃くなりやすく、1つの毛穴から何本の毛が生えてくるか。といった部分まで引き継ぐとされています。
毛穴の数に関しては、胎児の段階で決まり、実は毛穴の数にそこまでの個人差はありません。
・毛の密度を調整するテストステロン
毛の密度は、遺伝によって決まるとお伝えしましたが、より詳しく表現すると、「テストステロンの分泌量」が遺伝することにより、体毛の濃さが受け継がれます。
テストステロンというのは、男性ホルモンの一種で、骨格筋を発達させたり男性らしい身体を生成するうえで、必要不可欠なホルモンなのです。
・薄毛のなりやすさは何で決まる?
上記の体毛に関しては、テストステロンの分泌量が遺伝することによって密度が変わるという事を解説しましたが、対して薄毛になりやすいかどうか。という部分は何で決まるのかご説明いたします。
薄毛になりやすいかどうかは、テストステロンの形が変化した「ジヒドロテストステロンの量」によって決定されます。
ジヒドロテストステロンというのは、血中のテストステロンが皮脂腺から分泌される酵素の5αリダクターゼと反応することで生成されます。
そしてそのジヒドロテストステロンが毛乳頭へ結合することで、髪の毛のヘアサイクルを乱し、薄毛の原因となります。
毛深いことと薄毛の原因は別
体毛を濃くするホルモンはテストステロン。
髪の毛を薄くするホルモンはジヒドロテストステロン。
という事をご理解いただけたかと思います。
つまり体毛が濃いからといった理由で、髪の毛が薄くなるということは、ありません。
ですが最後に一つだけ気をつけていただきたいポイントがあるのです。
・毛深い方が薄毛になった場合、進行スピードが速い?
体毛が濃いことと薄毛になることは別ですが、体毛の濃い方はテストステロンの量が多いという事は事実です。
つまり、体毛が多い方の場合、5αリダクターゼの活性・量は同じでも、テストステロンの量が多いため、仮にAGAになった場合、より影響を受けやすくなる可能性があります。
反応するテストステロンの量が多いため、ジヒドロテストステロンの生産量も増加してしまうのが原因です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回の記事では、体毛が濃いと薄毛になりやすいって本当?毛深さと薄毛の関係性について解説致しました。
体毛が濃いからといって、薄毛になってしまうという事はありませんが、もし薄毛の兆候が表れた際には注意が必要です。
薄毛の進行スピードが速まりやすい可能性があるため、早期の対策を講じることをお勧めします。
なかなかご自身での対策が難しいという場合は、専門家の受診も選択肢の一つとして検討してみて下さいね!
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