柴田一哉

京都・株式会社おいかぜ 代表取締役。プロダクション(ウェブデザイン・グラフィックデザイ…

柴田一哉

京都・株式会社おいかぜ 代表取締役。プロダクション(ウェブデザイン・グラフィックデザイン)とITインフラ(サーバ・ネットワーク)の業務を生業にしつつ、いろいろな自社プロジェクトも展開中。テクノロジーとデザインの領域を横断しながら、クライアントの依頼や課題に日々向き合っています。

マガジン

  • はたらくデザイン読本

    ボクの”はたらくデザイン”という考え方を支えている書籍の紹介をしていきます。

  • おいかぜ柴田の「だれかのおいかぜになる」

    株式会社おいかぜ代表の柴田一哉がお届けする「だれかのおいかぜになる」。「日々のこと」「仕事のこと」「本のこと」「思考のこと」そんなかたまりをつくって「おいかぜになること」をみなさまにお伝えしていければと思っております。

  • 柴田ログ

    柴田ログ

  • みんなでおいかぜの人格をつくっていく

    この度、”みんなでおいかぜの人格をつくっていく"という新しい企画をはじめることにしました。日々業務で忙しいスタッフのみんなをつかまえて、代表柴田が話を聞いて記事にします。端的に言うと社長から社員へのインタビュー記事なんだけど、代表柴田の人格と株式会社おいかぜの法人格の分離のプロセスでもあります。

最近の記事

”経営者の孤独”と”既成概念の境界線”の相関のおはなし - はたらくデザイン読本 vol.5 -

経営者の孤独。 - 土門蘭 「社長は孤独である」という言説は正しくて正しくない。そして正しくなくて正しい。 スタッフが自分の気持ちをわかってくれないとか、自分と誰かの立場が違うとか、そういときの社長あるいは経営者の気持ちである。たぶんおそらく。 孤独とは?孤独なのは社長(経営者)だけなのだろうか?という著者の仮説を元に徹底的に経営者の孤独に向き合った本書は経営者にとって示唆深い内容である。そして経営者でない全ての人の孤独についての解釈の物語である。 ボクは26歳で会社

    • はたらくデザイン読本 vol.4

      大阪 岸政彦さんの文章が好きだ。暮らしや生活に寄り添うシンプルな描写の連続が自分の感情や身体を揺さぶる。ドラマティックな物語はない。市井の人々の何気ない日々。この作品は岸政彦さんと柴崎友香さんの大阪ラプソディとでも言うべきか。大阪にそれほど思い出のないボクでもお二人と世代が近いからなのかシンクロする箇所がたくさんあった。大阪ってつくづく面白い街だと思う。 ボクはたまたま会社を経営していてスタッフを何十人も抱える立場になってしまって、微力ながらもみんなの生活支えている。そん

      • はたらくデザイン読本 vol.3

        ちいさな会社のおおらかな経営 木村石鹸の木村社長を経営者として尊敬している。ボクが尊敬している経営者は実はとても少なくて、そのうちの一人が木村さん。すごいなとか、かっこいいなとか、そう思う経営者の方はたくさんいるけれど、尊敬できるってなかなかいないと思っている。木村さんとは割とお付き合いは長くて前職のIT企業を経営されているときから。その頃はどんな考えで経営されているかは存じ上げなくて、いつも優しくて柔らかい先輩で、酒席での若さ故のボクのバカな振る舞いも笑って見守ってくださ

        • ”旅と「暇と退屈の倫理学」”というおはなし

          久しぶりに旅に出掛けた。 いつ以来だろう。コロナ禍前まではあんなに頻繁に出掛けていたのにたぶん4年ぶりとか5年ぶりだろうか。冬にはスノーボードに頻度良く出かけるから移動は多いほうであるとは思うし、友人と泊まりで雪山に行くこともある。つい最近は舞鶴の宿づくりのお手伝いをしたこともあり、舞鶴は今年だけで4回か5回は泊まりに行っているはず。でも”久しぶりに旅に出掛けた”と思った。なぜだろう。こうやって文字に書いてみると、仕事とかアクティビティとか何か具体的な目的を持たない且つ一人

        ”経営者の孤独”と”既成概念の境界線”の相関のおはなし - はたらくデザイン読本 vol.5 -

        マガジン

        • はたらくデザイン読本
          6本
        • おいかぜ柴田の「だれかのおいかぜになる」
          61本
        • 柴田ログ
          1本
        • みんなでおいかぜの人格をつくっていく
          10本

        記事

          22年目もだれかのおいかぜになるために

          2024年9月、ボクたち株式会社おいかぜは22期目を迎えることができました。 もう22年目なんですね。周りの人にお褒めいただくこともありますが、自分でもびっくりしています。こんなに長く続くとは思っていなかった。でも結局のところ1年1年の積み重ねで、やるべきことをきちんとやれば良い1年になるし、やるべきことをきちんとやれなければ良くない1年になる。そんなことを21回続けてきているわけです。そしてまだまだこれからも続けていくつもりなのですが。 先日期末も期末、8/29(木)に

          22年目もだれかのおいかぜになるために

          うちの社内報

          新年あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いします。 年始は何かと心が痛む出来事が多く、犠牲となられた方々に心よりお悔み申し上げるとともに、被災された方々に心よりお見舞いの気持ちでいっぱいです。被災地域のみなさまの安全確保、そして一日も早い復旧・復興を心より願っております。 新年1つ目のnoteが社内報かよという気もしますが、おいかぜの社内報は手書きで手描きです。ボクを含めたプロジェクトメンバー4人が中心となって2023年は3号つくりました。ボクが木村

          うちの社内報

          ”MIX BIKEと楽曲という工数の概念ではないモノづくりについての対話” vol.5(後編) ITインフラエンジニアしんじょうさん

          しんじょうさんはいつも笑顔である。 ボクの印象としては彼はいつも笑っているような気がします。礼儀正しいし、場に応じて冗談を言うこともできて、当然仕事もきっちりこなしてくれる。 ボクはしんじょうさんのようなスタッフと接するとき「きっと親御さんがきちんと育てられたんだな」って思うようになりました。実際のことはボクの知るところではないにしても。 それはボクが親になったことが大きい。いろんな人を見るときの目線が変わってきた。一人の人間を、毎日仕事をこなせるようになるところまで、

          ”MIX BIKEと楽曲という工数の概念ではないモノづくりについての対話” vol.5(後編) ITインフラエンジニアしんじょうさん

          はたらくデザイン読本 vol.2

          社員をサーフィンに行かせよう―パタゴニア創業者の経営論 ※ 現在は新版として再販されているようですが、ボクのものは旧版です。 いまや知らない人はいないかもしれないアウトドアブランド、パタゴニアの創業者イヴォン・シュイナード氏による2007年に出版された書籍です。いまから16年前に書かれている地球環境についての警鐘、いまも何も変わっていない、むしろ悪化しているのではないかとさえ感じます。16年前に既にこの危機感を持って事業に取り組んでいるパタゴニアの視座の高さは、ボク如きが

          はたらくデザイン読本 vol.2

          ”ゴールが明確ではないという点での音楽活動と経営の相似性について” vol.5(前編) ITインフラエンジニアしんじょうさん

          対話における立場や役割はグラデーションで変化し続ける。 ボクはおいかぜの社長ではあるけれど一人の人間です。とても当たり前の話です。この企画は社長とスタッフというそれぞれの立場で話す対談ではあるのですが、対談の時間の中でその立場や役割が薄れたり無くなったりして、頻繁に一人の人間と人間とで対話している時間が訪れます。 今回のしんじょうさんとの対談はそういう時間が多くありました。 会社勤めから経営者になったボクとフリランサーから会社勤めになったしんじょうさんが、経営と音楽活動

          ”ゴールが明確ではないという点での音楽活動と経営の相似性について” vol.5(前編) ITインフラエンジニアしんじょうさん

          ”技術の勉強とは鉛筆を削る作業のことなんですよね” vol.4(後編) ITインフラエンジニア渡邉さん

          渡邉さんはいつも良い言葉をくれる。 今回は”技術の勉強とは鉛筆を削る作業のことなんですよね”って言葉。深く頷くしかない良い言葉。そうだよなぁ。仕事におけるスキルの習得を”鉛筆を削る作業”って捉えると、勉強をすることやどういうモチベーションで勉強をするかということを素直に捉えられる気がするんです。前時代的な”鉛筆は家で削ってきてね”って意図はまったくなく態度とか向き合い方の話として。 この対談を振り返りながら、あらゆる職種のあらゆる立場の人が”鉛筆を削る作業”をしない理由は

          ”技術の勉強とは鉛筆を削る作業のことなんですよね” vol.4(後編) ITインフラエンジニア渡邉さん

          ”教員の経験があったからこその粘り強いチームビルディング” vol.4(前編) ITインフラエンジニアわたなべさん

          “継続する"というのはどういうことなんでしょう。 約2年半前を最後に更新しなくなった連載を本日再開致しました。短い時間軸だと途中でストップしたというように見えるかもしれないけれど、長い時間軸であれば続いている。きっとボクが「やめた!」って言わない限りは継続なのではないか、たとえ止まっていた期間があったとしても再開すれば継続していることになる、そんな言い訳からの"みんなでおいかぜの人格をつくっていく"の連載のリスタートです。 最後に聡さんの記事をアップしたあと、次にお願いす

          ”教員の経験があったからこその粘り強いチームビルディング” vol.4(前編) ITインフラエンジニアわたなべさん

          はたらくデザイン読本 vol.1

          株式会社おいかぜの20周年企画の1つ「対話する」。ボクが京都で活躍する経営者の方々と”はたらくデザイン”について対話するコンテンツ”「はたらくデザイン」をめぐる対話”が第2回まで公開になりました。 第1回:株式会社マガザン 岩崎達也さん 第2回:株式会社坂ノ途中 小野邦彦さん この2記事を読んでもらって感じていただけると嬉しいのですが、めちゃくちゃおもしろいです。ボクが尊敬する経営者たちがどのように”はらたくデザイン”しているか、経営者それぞれの思考や喜びや苦悩が垣間見

          はたらくデザイン読本 vol.1

          ”最近会社に行ってません”っておはなし

          最近会社に行ってません。 こう書くと登校?登社?拒否の人みたいですが、いろいろ理由があってのことではあったりします。前期20期の後半、ボクは社内の調整ごとに奔走していました。ボクは割と現場での細かい調整が得意なタイプ。周りのみんなからもそういう立場を求められるので、社長というよりは現場のマネージャー的な動きをしていたんですね。なぜ会社に行かなくなったかをわかりやすく言うとボクのマネージャー的な立ち回りが20期の後半くらいから決定的にうまくいかなくなったんです。こう書くとやっ

          ”最近会社に行ってません”っておはなし

          21年目もだれかのおいかぜになるために

          今月、いよいよ株式会社おいかぜの第21期がはじまりました。 20周年です。まずは20年間も会社を続けてこられたことを感謝します。クライアントのみなさん、パートナーのみなさん、スタッフのみなさん、そして家族・友人、ほんとうにありがとうございます。みなさんの支えがあっての20年。これからもどうぞよろしくお願い致します。 26歳の若者は46歳のおじさんになり、2人だったメンバーは45人になり、売上は数十倍になり、取り巻く状況や会社としての見られ方もずいぶん変わりました。京都で”

          21年目もだれかのおいかぜになるために

          "20周年というちょっと特別な通過点のはじまり"のおはなし

          あと1ヶ月半ほどで弊社株式会社おいかぜが20周年を迎えるにあたり、20周年の特設サイトをつくりました。20周年のはじまりのおしらせであり、ログをとっていく場所になります。 2003年に創業し、これまで20年間“技術とデザインで課題を解決する”をキーワードに”だれかのおいかぜになる”をつくり続けてきたボクたち株式会社おいかぜ。20周年を迎える2023年9月から1年間をかけて、事業や自社プロジェクトで”だれかのおいかぜになる”5つの取り組みを実施します。 詳しくはこれから詳細

          "20周年というちょっと特別な通過点のはじまり"のおはなし

          ”身体性を伴う情報化と世の中のスナップショットをとる感覚、どちらも併せ持つことがこれからを生き抜く知恵かもしれない”っておはなし

          梅雨もそろそろ終盤というこの時期、7月に入ると祇園祭がはじまります。 京都は宵山、山鉾巡行の日付あたりが梅雨明けということが多く、街に祇園囃子が響き始めると「夏がそこまでやってきているなぁ」と感じます。夏の風物詩ですね。 ボク自身としては夏はそんなに好みではなく、冬の方が性に合っています。好きな時期は秋から冬への移り変わりの頃、赤や黄に色づいた木々がどんどん色が無くなってモノクロになっていく様子、少しずつ気温が下がって寒くなっていく感じが好きです。 昔は夏が嫌いでした。

          ”身体性を伴う情報化と世の中のスナップショットをとる感覚、どちらも併せ持つことがこれからを生き抜く知恵かもしれない”っておはなし