ここまでを読むと、読者の人は、私が調子良く仕事ができていると思うかもしれない。そんな事はない。私にも調子の波があり、仕事を突然休んだり、早退する事がある。

 私がそういう状態に陥るのは過去に通院していたクリニックと癒着があった製薬会社の人間が絡む時である。引き金は主にそこだ。製薬会社の人間に会って挨拶くらいはできる。でも、わざわざ挨拶をしてきたり話をされたりするとダメになる。製薬会社の広告塔になっていた過去があった分、また利用される気がするし、関係のある人間に会うだけでも気分に変調をきたす。一度、フラッシュバックが起こり、涙と震えが止まらなくなって早退した。次の出勤日にどうしても起きる事ができず、休んでしまった。

  たまにそういうことがあるので、なるべくそういったストレス因子から自分を遠ざけるようにしている。そのために、上司に自分の事を話して取りはからってもらっている。図々しいと思われるかもしれないが、私が長い事働くにはそれしかない。

   しかし、もっと凄い事が起こってしまった。私を広告塔にした製薬会社の人間が職場にやってくる事になった。しかも、職場内の立場ではトップの座である。私はこの男、島口(仮名)が来てから調子を崩す事が多くなった。そして、職場の雰囲気も悪くなった。

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