生活保護を受けている精神障害者が働くまで(仮)

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あとがき

   長年、働きたいと思っていた私がやっと働く事ができるようになるまでを書いたのですが、改めて読み返すと前半の鬱屈さに比べて、後半は怒り散らしています。怒り散らす事ができるというのは、自分に自信がついている証だと思います。生活保護のままだったら島口のような人を目の前にしたら自害していると思います。 

 働くというのは自分に自信と誇りを取り戻す行為です。それを体現しました。実際、働いてから活動範囲

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第8章 ラスボス

  ここまでを読むと、読者の人は、私が調子良く仕事ができていると思うかもしれない。そんな事はない。私にも調子の波があり、仕事を突然休んだり、早退する事がある。

 私がそういう状態に陥るのは過去に通院していたクリニックと癒着があった製薬会社の人間が絡む時である。引き金は主にそこだ。製薬会社の人間に会って挨拶くらいはできる。でも、わざわざ挨拶をしてきたり話をされたりするとダメになる。製薬会社の広告塔

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第六章 年下のバイト現れる

      ひょろりと背の高い三〇近い男性が職場に現れた。

ぬぼーとした風貌で 

 「今日から働く事になった鈴木(仮名)です。」 

  と言った。

  私の職場の人は皆、明るいが鈴木君は覇気がない人だった。以前は本屋さんでバイトをしていたそうだ。私は新しく来た人には結構気を使っている。なんでかというと、自分も初めての職場は緊張するからだ。話しかけられないと凄く辛い。なので、挨拶に加えて本の

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第五章 生活保護脱却

     生活保護を受けながら働いている場合は収入があったことを役所に伝えなければならない。生活保護費プラスパートの代金をもらうと普通に働いている人より裕福になってしまう。担当の役人に収入があることを伝えた。そして、生活保護費が変わるのを説明するので役所に来るようにと言われた。仕事を休み、役所に行く。給料明細も持って行く。担当の役人は私を前と同じ個室に来るように言った。

  役人の説明を聞く。ど

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第四章新しくきた人との軋轢

      職場に新しい人が来た。その人はボランティアとしてやってきた。四〇代くらいの主婦の人だ。働いてくれるのはありがたい。正直、雇われてからこの職場の人手不足を感じていた。仕事量は多いのだが人が足りない。週に二回来てくれるそうだ。しかし、この人物により私はストレスでおかしくなった。

  新しく来たボランティアの佐藤さん(仮名)はパソコンが全くできなかった。差し込み印刷のやり方を教えて欲しいと

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第三章 非常勤雇用

 お正月が明けて仕事初めの日に上の人に声をかけられた。 

「うちの職場で非常勤雇用で働いてみない?」 

 私は非常勤雇用という言葉が分からなかった。尋ねてみたらアルバイトというかパートのようなものだそうだ。時給で働いた分だけお金がもらえる。私はとても驚いた。そして、嬉しくて仕方なかった。漫画はまだ作り途中である。でも、私が日々こつこつ働いていた事が評価されたのだ。もちろん二つ返事でこの話を受け

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第一章 どん底

     生活保護。この単語が某お笑い芸人によってメディアに晒される前に私は生活保護を受けていた。生活保護がどんなものかはほとんど知らなかった。ただ、生活に困窮している人に最低限でも人間らしい生活を送ることができる制度だというのは知っていた。それがどのような仕組みでどのような屈辱を味わうか知らなかった。それもそのはずで、学校では生活保護なんてものについて教えない。大人になって家族に頼れず、仕事もな

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第2章 ボランティア

    ある日、思い立ち、あるNPO法人に電話をした。そこは出版物を発行しているNPO法人だからだ。私は昔、漫画の編集をしていたので、自分から売り込みの電話をしたのだ。電話をしたが丁寧にお断りされた。仕方がない。健康な新卒の大学生ですら就職難で自殺をする時代だ。私が仕事にありつけるわけがない。私はそれっきり何もアクションを起こさないでいた。 数週間たった時に、そのNPO法人から電話がかかってきた。

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