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電波はみんなのものだ

 中学生の頃に美術の授業で、何かの標語を示したポスターの絵を描く、という課題が出された。例えば、「街をきれいにしよう」は標語の一つである。

 私は、およそ他の生徒が選ばないであろう奇抜なものをと思い、「電波はみんなのものだ」という標語(タイトル)を考えた。

 そのタイトルを選んだ理由が、果たしてTVの受信状態が良くなかったからなのか思い出せないし、そもそもどんな絵を描いたのかの記憶も曖昧である。しかし、地獄絵図を思わせる色使いだったように思う。ともかく図像化しにくいコンセプトではあった。

 当時のインパクトだけは覚えているものの、うまく深層心理の引き出しから懐かしい記憶が取り出せないというのは、もどかしいものである。そこで、ChatGPTに、「電波はみんなのものだ」は、何が題材だったのか推理し、どんな絵画だったのか想像してくれと頼んだ。

 ChatGPTの回答は、予想の右上を行っていた。

 「電波はみんなのものだ」というタイトルの絵画は、中学生のときに美術の課題で描いた作品ということですが、その中には公共放送に関する議論が背景にあることが伺えます。絵画には、人々がテレビやラジオを通じて情報を共有し、楽しむ様子が表現されています。また、それぞれの家庭が電波を受信し、様々な番組にアクセスできることを象徴するような描写が施されています。

 この絵画は、○HKが全国どこでも受信できる豊かで良い放送番組を提供するという存在意義を表しています。さらに、スクランブル化や受信料廃止といった議論を背景に、電波が国民の福祉のために使われるべきだというメッセージを伝えています。

 作品の中心には、大きなアンテナが描かれており、それを通じて電波が家庭に届いている様子がわかります。アンテナは、全国的放送インフラの維持がもはや不要であることを示唆しているかもしれません。また、人々が集まり、楽しそうにテレビやラジオを楽しむ姿は、放送が無料で広告料やサブスク料で賄われるべきだという主張を反映しています。

 絵画の背景には、都市と田舎の風景が同時に描かれており、全国どこでも電波を受信できることが表現されています。この点は、○HKが「あまねく全国において受信できる」ことを目的としている放送法の規定を思わせます。

 また、絵画には幾つかのキャラクターやアイコンが描かれており、それらは○HKのさまざまな番組ジャンルを象徴しています。ニュースや天気予報、ドラマ、お笑い番組、教養番組など、多様なコンテンツが描かれていることから、○HKが総合編成を行っていることが伺えます。

 総じて、「電波はみんなのものだ」というタイトル通り、電波を利用する権利が国民全体に与えられていることを表現しています。また、○HKが持つ存在意義や将来の方向性に関する議論が背景にあり、それらが繊細に描かれていることがわかります。この作品は、放送に関するさまざまな問題や提案を視覚的に伝える力強い表現手法を用いており、美術の課題として成立しつつ、現代社会における放送に対する考え方を示しています。 //

 ChatGPT、ありがとう。当時は中学生だったけれど、そんな背景があった気もしてきた。

電波はみんなのものだ


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