何をそんなに急いでいるの？

打ち合わせの時間を1時間間違えた。
早く着きすぎて途方に暮れる。近場の喫茶でオケを聴きながら珈琲を飲む。
急に訪れる平和な時間。この4月はペースを上げすぎた。戻していかなければいけない。

会社の最終クォーターでざっくり数字を見ると目標達成間近だ。ホッと胸を撫で下ろす。走り切ったもんなーと40歳になった体の全力で突っ走ってみた感じの限界値を学ぶ。チームのよく頑張った。

出来ること出来ないことを把握することはすごい大事だ。僕自身もチームメンバー全体もそれを観察する1年だった気がする。まだ少しあるが。
人は在るべき場所と在るべき職務があるように思う。今の世界はそれを越えていろんなことをしなければいけない状況が多い。僕はそれを辞めたい。

松倉にスケジュールを引かせるもんじゃないし、見積もりを組ませるもんじゃない。苦手なのだ。アイデアや世界観だけ描かせてくれ。それが僕の在るべき場所だと思っている。社員一人一人にそのような場があると思う。その彼ら彼女らの聖域を見定める。君もうちょっと右によって、そうそうそこみたいな。

お金の整理や設備投資の計画を進める。
なんてこった法人税こんなもってくのかと毎年絶望している気がする。そのお金は在るべき場所に注がれてるのか気になってしょうがない。

喫茶店から道行く人を眺めては、時が過ぎるのを待っている。急にペースが遅くなると時間と時間の間に置いてけぼりになった気がする。優雅な楽曲にまったりとした誰かの会話。脳みそだけが仕事の速度で高速に回って時間酔いをしてしまいそうだ。