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京都らしい日常

目を覚まして仕事道具を取りにスタジオへ向かう。
もう完全なる春。アウターなんていらない。上着を脱いでTシャツで歩く。よさこい的な過剰なメイクの若者集団が青春を謳歌する賑やかさで横切っていく。こちとら2日連続のみで重たい体を運んでいる。若者の歩く速度の軽やかさよ。

誰もいないスタジオでPCを開くもこんな天気がいいのに何をしているのかと腹立たしくなりパソコンを抱えて鴨川を目指す。まだ桜は咲いていないが風が心地よい。

若者たちがここでも青春を謳歌している。
そうか新入生のいるな。初めての一人暮らし。ワクワクと不安が入り混じる複雑な時間。大丈夫、楽しいことの方が割合多い。京都でたくさんの思い出を作ってくれ。

僕のカバンにはいつでも地面に座れるように小さなシートが入っている。気持ち良い場所を見つけたらゴロゴロしたい生き物なので今もそうしている。

明日締め切りの仕事があり鴨川で仕事。
スタッフが作ったコピーを見る。
とても上手になっていて驚く。言葉には向き合うものとの距離の深さが滲み出る。しっかり向き合ったことが伝わる内容で素晴らしいと一言返す。

2時間ほどがあっという間に過ぎ去る。
すごい集中しやすいのが鴨川。隣では花見をするおじさんたちが徐々に顔を赤らめていく。いい酒だ。

トンビがピーヒョロなく音を聞いて小説を開く。
京都とは違う場所での物語が進んでいく。場所も時空も超えて、物語がポケットの中に入っている不思議を想ってぼうっとしている。

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349字
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