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🍺ビールに代わる日記🍺

プランナーとして考え続ける日々や経営しながら苦悩する日々をつらつらと書いていきます。読者の質問には全て答えていこうと思っています。 頻度:最低週1回(月4本更新〜) 対象:幅広く… もっと読む
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#自分

老化や劣化じゃなくて磨かれてるんだ

今のプロジェクトメンバーのアー写がいるなと思い、みんなバリバリ各界で活躍してきた人らなので名前で検索すると、僕が出会う前のみんなが出てきて思わず脱線してしまった。当たり前だけど、若い。それと、今の方がもっと良いなって変なレビューをしたり。 歳を重ねるイメージには色んな角度があると思った。 老化・劣化していくというのが一般的なイメージかもしれない。 でも、みんなの過去から今をダイジェストで見ると磨かれていったんだと感じるのだ。歳を重ねるって磨きをかけていくことなんだ。 イン

自分の人生の燃料を知らない

牛乳と各種燃料を販売しているらしきマルモ商店で思わずシャッターを切る。たしかにどちらも燃料だ。休みなく働く間のお散歩で見かけるこういう風景に思わず足を止める。 人によって仕事の過密さはバラバラだ。 他者の大変さは比較しようがない。誰かが体験できたとして、思ったほど松倉忙しくないかもしれないし、一瞬で心と体を壊すことだってあるはずだ。その人独特の重さみたいなものが人生とか責任なのだろうし、それはその人が生きてきた道によって異なる。なので比較するようなものでもない。 例年通り

2週間の地獄と成長

4月の頭から続いた追い込み時期が終わりをつげた。昨日大きなプレゼンを終え、結果を待つのみ。ふぅーと椅子にもたれかかってこの2週間ほどを振り返る。だいぶ心と体を追い込んだ。しかし、向き合うべきテーマだった。どのような結果でも後悔はない。伝えたいことはまっすぐ伝えた。 プレゼンを終えて質疑応答がいくつか。2週間の思考の凝縮を1時間で理解するのは難しいだろうと思う。琴線に触れるかどうか。確かに触れたなと感じたのが一人涙くんでいたことだ。よかった。彼には伝わった。 自分ですら、ま

「決める力」を養う

寒い時期が終わり、春が訪れる頃、だいたい毎年のように「ひとり経営会議」と題して旅に出る。役員は僕だけなので致し方ない。視察しておくべきホテルや宿、レストラン、施設を目掛けて出来るだけ今まで足を踏み入れてない土地に向かうことが多い。 たとえ役員がいたところで決めるのは自分だ。会社じゃなくても人生でも他者から決められたことにあまりいいことはない。社員に相談こそするが、判断材料として決める責任は自分にあるのだ。決めたところでその日に何かが変わるのではなく半年後、一年後、場合よって

生きるってどうしようもなくて、愛おしい

春が来た。ありがとう、ありがとう。と心で感謝しながら軽装に衣替え。もう冷えないでくれよ。 ふと、着替えていると物置だなに忘れていたカメラを取り出す。そういえば、この前「松倉さんのお散歩シリーズの写真めっちゃ好きです」とカメラマンに褒めてもらえて嬉しかったことを思い出す。 これ見れるのかな。 春の陽気に誘われながらも仕事があるので歩いてアトリエに移動。 そういえば自転車どこ置いたっけな。スタジオかな。わからない。 ポケットには最近届いたクリアラミー。かわいい。 なんかやたら

時間貧乏脱出大作戦

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銭湯の先生たち

老人に学ぶべきことの多さに驚いている。僕の倍ほど生きている先輩たちなので当たり前だが、それだけ生きてるからこそ気づけたことや、もう取り返しがつかないことをたくさん教えてくれる。僕は彼らを先生と読んでいる。 平常運転時には週に1回、多忙極まる時には週に最低2回は銭湯にいく。疲れを癒しにいくことが目的であったが、ここのところ別の目的がある。先生たちに会いにいくためだ。 常連たちのルーティンはDNAに刻まれているのか?というくらい正確だ。僕は大体8時か9時台に銭湯に向かうと、毎

理想って凶器かもしれない。

本当は、隠居のように自然あふれる山奥か海辺で静かにアイデアを考え、幾ばくかのお金で暮らしたいと果てしない昔から思っている。そのために努力を重ねるも、不思議とその理想から遠ざかっていくジレンマを感じる。 この仕事は天職である一方、本当にありがたいことにこれは松倉に依頼したいという指名が増える。年々とプロジェクト規模も大きくなる。会議に欠かせない存在となるし、できれば現地で、もしくはスタジオで対面したい。となる。 結果、日本中を移動したり、連日打ち合わせと酒を浴びる日々となっ

変えていくには、まず自分から

とあるミーティングのために会議室に通される。 会議室にいくまでにはオフィスの島をいくつかこえて入室する。 そのオフィスはどよんと重たく暗い空気が流れていた。 普通のオフィスってこんなに暗いのか?いつもは賑やかな自分のスタジオにいるのでそのギャップに驚く。 我がスタジオにいくと誰もにいなかった。 寒いので指先だけ出た手袋を装着しタイピングをする。 フラッと友人が顔をだし、次にまた別の友人たちも入ってくる。 普通にオフィスではこういうことは全然ないのだ、そうだ、うちが変なんだと

自分を調律する日

気付けば2024年の最初の週が終わる。 なんら昨年を振り返ることもなく日々を過ごしている。結局、年末年始は変わらずマイペースに仕事をしていた。リズムが乱れるのがあまり好きじゃないので淡々と仕事をしている。 映画「PERFECT DAYS」を年始に見て(内容自体はラジオか何かで語る予定)役所広司演じる平山は淡々としたリズムで生きていた。人間にとってリズムってのはとても大事だと思っている。心臓がある一定のBPMでビートしているように僕らの暮らしには一定のリズムがある(と思ってい

君は君の死に方しかできない。

10代の頃は薄らとある興味の羅針盤みたいなものを頼りに不安の方が大きくて自身の巣みたいなところをうろついては戻りを繰り返し、そこで出会う人や本や言葉を継ぎ接ぎの地図を足してくように生きていた。 20代の頃には、うろついていた中である程度広がった地図を広げて、羅針盤の示す方向にお守り程度の自信を持って突き進んでいった。周りには同じような、でも微量な角度で目的地が違う仲間を横目に歩んできた。 30代の頃には、あの時いた仲間も遠い別の場所にいて、背負うものも大きく重くなり、なか

その対話にあなたはいるか

新しいアトリエにポツネンと座っている。 ガスやらインターネットやらの立ち合いで作業を眺めるのにも飽き、小休止。 11月をカレンダーを見返すと1日も休んでいないことが判明した。こりゃ良くない。 リリースラッシュとアトリエの急な引越しと早すぎる忘年会的飲み会のラッシュが起き、無休状態に陥っている。12月は気配を消して生きていこうと思う。 そんな多忙の隙間で読んでいた本がどれもこれも良かった。やはり人に勧められて読む本にハズレはない。特に後者は僕の作るレベルをぐんと倍増させてく

自分を可愛がる方法を知らないと詰む話

大雨の中、日本酒3本を抱えて歩いていた。 新しいプロジェクトのお互いを知るための打ち合わせ。 さらっと僕が放った「大酒飲みなんですよね」の言葉にすごい笑顔で奥からべらぼうにいい日本酒を持ち出し、かつ、いただいた。 やはり良い酒は好きな人に飲んでもらった方が僕も嬉しい、というちょっと後ろに後光が差して見えるくらいの名言と共に送り出してくれた。大雨なんて誰だって嫌だけど大事に抱えた日本酒が嬉しくてニコニコしてアトリエに戻る。 いくつかのビデオ会議を終え、チラッと酒を見る。 良

遠いのか、近いのかわからない未来で

この風景を何度見てきたろうか、風景というより情景というか。 ここは京都芸術大学、かつての名前は京都造形芸術大学の階段から見下ろす京都の街並みだ。19歳頃の松倉が見ていた風景でもある。かつての自分はそこにいて今の礎となる様々な経験をここで得た。 生徒?として4年、入り浸り。 非常勤講師としては、何気に10年近くなる。 学生の頃、毎回下校する時に得体も知れぬ自分への期待値や未来への高揚感を持ち帰っていた。 講師として果たして自分はかつての僕のような高揚感を与えることができてい