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研究したい地域づくり

間近に迫った論文の計画発表会。
すごい緊張しています。

教授と書いては書き直され、それをさらに書き直すという闘いがずっと続いていました。「褒められることはない。辛抱強く、忍耐強く、ただ書く」先生いわく、それが研究。

研究は自分が進んでいる方向があっているのかわからないので、すごくストレスになります。教授が長く体調を崩された時期もあって、私のせいなのではないかと思ってしまいます。

一番悩んだのは「地域づくりって何?」というところです。地域づくりと一口に言っても、経済、福祉、産業と広いので、どのような地域づくりを研究したいのかを定めなければなりません。

私の地元の活性化を考える上では経済学がいいと先生に勧められ、経済学の本を読んでみましたがいまいちしっくりきません。
例えば地域の特産物の加工品が売れたとして、自分の生活が豊かになるのかと言われたらそれは繋がらないと思います。

特産物を利用した産業づくりによる経済循環推しの教授 VS それはしっくり来ないという直感だけを理由に楯突く私

私がなぜしっくりこなかったのかというと、私が町外れに住んでいたことが原因かもしれません。いくら町の何かが売れようが、イベントを開催しようがそれは中心地の話であって、バスも通っていない町外れの人間の暮らしは変わるものが何もありません。

では、町がお金持ちになったとして町外れが盛り上がって欲しいかと言われればそうではありません。静かにただただ自然の香りがする場所が好きです。変わって欲しくはありません。

何かを売りたいわけじゃない、盛上げたいわけじゃない、暮らしを変えたいわけじゃない。
そんな私が考える地域づくりとは何か。

これをすごく悩んでいました。
そして、悩んだ末に相談したのは社会学の先生。

『「その場所に住みたい」それが答えでしょ。』

そう言われて、とても納得しました。
「その場所に住み続けるための地域づくり」

特別な付加価値も魅力も造ろうとしない。何かの課題を解決しようとするわけでもない。ただただ、住んでいたい。

「1つの物語のように次はどうなろうかと考えられること」それが私の地域づくりに関する考え方の強みだと教えて頂きました。

1つ視点が定まったので、この「住むため」の地域づくりについて研究しようと思います。今の段階では意味がわからないと思いますが、研究の様子とともにお伝えします。

読んでいただき、ありがとうございました。



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