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【グルメ】「宝来寿司」の「ひとはめ寿司」(和歌山県田辺市)

今日ご紹介するグルメは、和歌山県のJR紀伊田辺駅近くにある「宝来寿司」さんの「ひとはめ寿司」。こちらのお店は、昭和8(1933)年創業の歴史ある寿司店で、 地元産の新鮮な魚を使った食事を提供している。

数あるメニューのうち、特に、地元の田辺湾特産の海藻である「ヒロメ」を使った「ひとはめ寿司」が人気だ。ちなみに、「ヒロメ」とは「広い布」という意味だ。「一つの葉」を意味する「ひとはめ」とも呼ばれており、そこから「ひとはめ寿司」という名になったらしい。

この「ヒロメ」のシーズンは短い。収穫時期は1月下旬から3月に限られ、収穫量が少ないことから、そのほとんどが、地元で消費されてしまう。

今年(2024年)3月、ちょうど「ヒロメ」のシーズンの時期に、この地に立ち寄ることになった。そのとき、時間潰しのため、たまたま見つけたのがこのお店だった。この地元限定のレアなグルメに出会ったのは、偶然だった。

こちらが、お店の外観。JR紀伊田辺駅から徒歩5分ほどの、商店街にある。

こちらのお店で推していたのが、「ひとはめ寿司」。ほかにも、さんま寿司や鯖寿司などの押し寿司もあった。

こちらが、実際にサーブされた「ひとはめ寿司」。「ヒロメ」で巻かれた押し寿司だ。中には地元産の小さなしめ鯖が入っている。ヒロメは、柔らかくつるつるとしているが、しっかりした食感だ。すし飯や、しめ鯖とよく合っていて、全体として上品なお味に仕上がっている。美味しいため、あっという間にペロリと平らげてしまった。

そして、もうひとつ、地元産の真鯖を使ったという鯖寿司もオーダーした。油の乗った鯖がすし飯と良く合い、完成された一品だった。

地元田辺という狭い地域で、冬から春先にかけての限られた期間しか流通しない、ご当地海藻「ヒロメ」。そしてその海の恵みを上手に生かした豊かな食文化「ひとはめ寿司」。この地に来るまでは、それらの存在を全く知らなかった。偶然にこのご当地グルメと出会えたのは、僥倖だった。こういう一期一会、セレンディピティ的出会いがあるから、旅はやめられない。

美味しかった。ごちそうさまでした!

こちらのお店についての、田辺市熊野ツーリズムビューローさんのページはこちら。

こちらのお店の食べログのページは、こちら。

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