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【英語】w/c

今日ご紹介するビジネス英語は、"w/c" という略語。

これをご覧になったあなたは、今、「wcって、トイレ?」「お手洗いのこと?」などと思われたのではないだろうか。

私も、初めてこの "w/c" という英略語を見たときには、そのように思った。しかし、明らかにトイレとは無関係の文脈で使われていたので、戸惑った。

今日ご紹介したい "w/c" という英略語は、その直後に特定の日付をもってきて使うものだ。そして、その日付は、日曜日か月曜日など、週の初めの日であることが多い。

種明かしをすると、この "w/c" は、"week commencing…" (読みは「ウィーク・コメンシング…」)の略語だ。

そして、"commence" とは、「始まる」「開始する」という意味の動詞だ。

それゆえ、"w/c" を日本語に訳すと、「(~日)から始まる週」という意味になる。

例文を見ていただくのが分かりやすいだろう。

"The w/c April 29 is the Japanese holiday season called 'Golden Week.' Therefore, our office will be closed throughout the week."
(4月29日から始まる週は、ゴールデンウィークと呼ばれる日本の連休シーズンです。そのため、私達のオフィスは1週間通して休みになります。)

The financial reports for Q2 will be released to the board during the w/c July 15th."
(第2四半期の財務レポートは7月15日から始まる週に取締役会に提出されます。)

この "w/c" という英略語が使われるのは、メールなどの書き言葉においてのようだ。おそらく "week commencing…" と書いたりタイプしたりするよりも、"w/c" と書くほうが、文字数が随分短くなり、時短になるからだろう。

他方で、話し言葉としては、この略語を用いて「ダブリュー・シー」と発音するのは、今まで聞いたことがない。私の経験上は、書面や画面に"w/c" と書かれている文を読むときも、"week commencing…" (「ウィーク・コメンシング…」)と、略さずに読んでいるようである。

いつかこの表現に遭遇したときに混乱しないよう、頭の片隅で覚えておくとよいだろう。また、これを使えるようになると、英語のライティングでのタイパ(タイムパフォーマンス)が上がる。必要に応じて活用していただければ幸いだ。

ご参考になれば幸いです!

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