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壺阪寺に桜大仏を見に行ってきた

2024年4月7日(日)の記録です。

ずっと気になっていたお花見名所が、奈良県の南法華寺・通称壺阪寺

数年前からチェックしてたのだけど、千葉からではそれなりに距離があるし、見頃と好天と自分の休日のタイミングがなかなか合わなかったのだ。

今年は全国的に桜の開花が遅く、時期も読めず、お花見計画は直前まで白紙だったが、4日前に「今度の日曜日は関東よりも関西の方が天気がよさそう」「公式サイトによれば今『ほぼ満開』だけど大雨が降らなければ週末まで持ってくれるかも」ということで急遽訪問を決めた。

仕事が終わった後に新幹線で移動して、大阪市内に前泊した。お寺の最寄駅は近鉄吉野線の壺阪山。ここからバスで10分ほどだ。

ところが…である。桜シーズンに入ってからお寺までの道の渋滞がひどく、とうとう6日の土曜日からバスが運休になってしまったという! 車で本来10分の距離に2〜3時間かかる渋滞のようだから、タクシーもまともに使えないだろう。これは歩くしかないのか…とGoogleMapを見ると、駅から3.4kmと出てきた。それならまぁ歩ける距離ではあるが、なんか嫌な予感が。

後半のうねうね道…。

がっつり山道じゃね〜か!!!

これは時間も体力もかなり消費するぞ…ということで早朝から活動を開始することに。泊まりの荷物は近鉄の始発駅である大阪阿部野橋のロッカーに入れて身軽になって出発。

ちなみに、開花情報や交通情報は壺阪寺の公式サイトでこまめに更新されるので、来年以降行く人はチェックしておくと良い。

この時期の吉野行き急行も混雑ヤバそうだよね…ということで20分前には駅に着いて早めに乗り込んだ。ちなみに吉野行きの特急は、昼過ぎまで特急券が完売だってさ(近鉄特急は全席指定)。6時50分大阪阿部野橋発の列車は発車時には立ち客も出るほどの盛況だった。

45分ほどで壺阪山駅に着く。

歩き始めて30分ぐらいは国道で、比較的平坦な道。ここでも既に桜が満開で、期待が高まる。

お寺に向かう分岐点には大きな看板があるから迷うことはない。

ここから左折して少し歩くと登り坂になる。この時点で8時過ぎだったが、既に駐車場渋滞が発生していた。

山道にありがちだけど、まともな歩道などないので車の間を掻い潜って遠慮しながら歩くことになる。この時間は歩行者はあまり多くはなかったけど、人が増えたら大変だな…。

それなりに疲れたが、ワタシはダム巡りも好きで、ダムの上と下を徒歩で行き来したりすることもあるため「ダム脇の道路に比べたらなだらかな坂だな」と思った。

歩き始めてちょうど1時間で到着。

入山受付で拝観料800円を払って境内に入る。

大仏のまわりだけでなく、桜はたくさんあり、満開! 素晴らしい!

「壺阪大仏」の案内に沿って上がって行くと、まずはこんな感じの大仏さんが目に入る。

これはわりと普通。桜の木の密度は思ったほど高くないのね。
有名な桜大仏の写真は、特設の遥拝台(展望台)から撮れるようだ。

案内の通りに階段を登り、行列に並ぶ。この遥拝台、キャパシティが4〜5人程度のため、順番待ちが発生するのである。

ドローン操れる人は簡単に撮れそうだな…と思ったけど、もちろん禁止。

40分弱並んで、ようやく、桜で囲まれた大仏様にご対面!

先ほどの写真を見ての通り、桜の木と大仏には結構な距離があるのである。ここから見下ろしたらこうなるって、よく気がついたな!

薄曇りでコントラストが低いのはありがたいが、空が白いのが少々残念なのでどアップにしてみたらこんな感じ。

台には5人分ぐらいのキャパシティがあるが、ちょうどよく木の間から大仏様のお顔が見えるのは先端だけなので、これが撮れるのは一度に1人だけ。そりゃ順番待ちも長くなるわね。

ちなみに、行列に並んで遥拝台に乗らなくても、近くからこれくらいの写真は撮れる。

でもせっかくここまで来たらやっぱり並んであの写真を撮りたいよな…。

ところでこのお寺さん、桜大仏以外にも結構見どころがある。そしてお堂の中なども含めて基本的に「全て撮影OK」となっており、SNS映えを狙ってるフシがある。

ご本尊は千手観音様。ご本尊まで自由に撮影可ってなかなか太っ腹だよね。

眼病にご利益のあるお寺だそうで、めがね供養観音様なんてのも。ここも桜との組み合わせが素敵。

ワタシは子供の頃から眼のトラブルが何かと多く、何度か手術を受けてるうえ、緑内障の目薬も欠かせない状況だ。眼病封じのお守りは是非いただいてこなければ!というわけで。

お守りは大仏様の切り絵になっていてなんだか可愛い。

しかし少々無理矢理感のある石なんかも売られていた。え〜と、ここ、わりと商売熱心だな。

そして外にも千手観音がいらっしゃる。

この辺のキャラはなんだろう?

4月に入ったのに、雛人形がたくさん飾られている一角があった。

桜以外の花も咲いてたので三重塔と一緒に撮ったけどこの撮り方じゃ何の花だかわからんな。

インドの絵仏師が描いたという仏教画がたくさん飾られているお堂なんてのもあった。

なんかちょっとテーマパーク的。ワタシはこういう路線の神社仏閣が大好きだけど、人によっては胡散臭く感じて好き嫌いが分かれそうだ。

この日は快晴とはならなかったもののここ数日の中ではおそらく絶好のお花見日和。しかし既に桜吹雪が舞い始めていたので、もうひと雨降ったら散ってしまうと思われた。そして翌日は雨予報。どうやらギリギリだったらしい。

帰りは下り坂なので45分ぐらいで駅に戻ってこられた。11時頃には車の列は山道だけじゃなくて国道まで伸びてエライことに。この時間になると徒歩で上がってくる人も結構いた。

Xのポストを見ると、車で来た人は麓からお寺まで4時間かかったとか、昼間に来る予定だったのにライトアップを見ることになったとか、何やらタイヘン…。

今後桜シーズンに行ってみようと思っている方、少なくとも元気な若者であれば歩くことをお勧めしたい。運動不足のアラフォーおばちゃんでもそんなに苦労はしなかったから多分大丈夫。っていうか渋滞で4時間車に閉じ込められるなんてワタシは絶対ヤダ。

大仏様以外にも見どころの多い面白いお寺さんだった。楽しかった。弾丸で行ってみてよかった♪

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