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花を生けること、モノを片づけること。
「あーでもない」
「こーでもない」
どうすればキレイにまとまるのか。
どうすれば良さが引き立つのか。
どうすれば可愛くなるのか。
自分の感性だけを頼りに、花に触れる。
そんな風に花と向き合う時間が
たまらなく好きだ。
花を生ける作業は、片づけと似ている。
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花は、時間の経過とともに
枯れたり、散ったり、変色したりする。
まだ完全に枯れていない花や、
花びらが少しだけ変色してきている花を
捨てるのは「もったいない」と感じる。
でも、それを思い切って間引いていくことで
空間に余白が生まれる。
他の花の美しさが際立つ。
その感覚が『片づけ』と似ているように感じる。
モノは花のように、目に見えて枯れたりしない。
いつもと変わらない顔をしてそこに佇んでいる。
でも、そのモノたちを一つ一つ手にとってみると、今の自分に必要なモノかどうか分かる。
自分にとって必要なモノが変わっていくのは、自身が日々変化しているから。
枯れかけの花を残そうとすると、
元気な花たちの美しさがボヤけてしまうように
「もったいないから」
「まだ、使えるから」
そう思って不要なモノを手放さず、
今の自分に不要なモノを残したままにしておくと
自分の感覚がボヤけてしまう。
役目を終えたものには
「ありがとう」と感謝を伝え、手放す。
空間と気持ちに余白ができる。
そして、今の自分に必要なモノを迎え入れる。
このサイクルが定着してくると、
必要以上にモノを増やすことがなくなる。
何よりも、自分自身の変化に敏感になれる。
自分の意識を「今」「ここ」に集中させる時間。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80990758/picture_pc_fda10f512ae921e5dafc06bbd5b589a1.png?width=800)
この一輪を足すのか、引くのか。
それだけで花全体の雰囲気が変わる。
すごく繊細な作業だ。
花と向き合う作業は、
流れゆく時間の中で、自分の意識を「今」「ここ」に集中させる貴重な時間。
自分と向き合い、モノと向き合う時間もそうだ。
今を大切に生きるためには、
過去のモノに縛られていてはいけない。
自分が変化すると、
必要なモノは、どんどん変わっていく。
心地よい暮らしをキープできる人は、
自分自身の変化に合わせて
今の自分に必要なモノを選べる。
空間の余白。気持ちの余白。
どちらも大切にしていきたい。
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