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夫の封印されたニーズは…

子ども部屋だけでなく、大人のスペースだってほしい!

わたしと夫それぞれのスペース作りを始めたものの、大変でした。
なぜなら家のあちこちに、お互いのものが散らばっていたから。

区分けするためには、全てを一度出すという果てしない作業が待っていました。

言いだしっぺでもあり、強い願いをもっていたわたしは、大変さも期待のワクワクも感じて動いていました。

だけど夫は半分は自分のため、半分は言い出したわたしのために動いていたので、動いた日はぐったりした顔。

そりゃそうよね。
願いが発酵するまで待てずにごめんと、心の中で思っていました。

そんな夫が、急にやる気になってイキイキし始めた瞬間があるんです。
その瞬間は、夫の封印されたニーズを紐解く鍵となりました。

《封印されたニーズとは》
NVCの中で本当にほしいものや思いを“ニーズ”と呼んでいます。
ニーズには三層あって、すぐに自分で見つけられる【顕在ニーズ】誰かに言われて気づく【潜在ニーズ】欲しかったけれど手に入らなかったことでないものとしている【封印されたニーズ】です。

やる気+楽しいスイッチが入ったきっかけが何だったのか知りたくて夫に尋ねてみたら、なんとわたしが部屋を覗いて「わぁ、こんなふうになったんだね!頑張ったね~」と言ったことだそう。

趣味のプラモデルも仕事も、他者承認を大事にしがちな夫。
「どうして誰かに認めてもらうと嬉しいんだろう」って問うてみたんです。
それはダメとかジャッジの想いではなく、純粋な問いとして。

夫は「何でだろう…」と自分の内側へ目を向けました。

しばらくて、こう言いました。

「やっぱり、子どもの頃に母ちゃんに見てほしかったんだろうな。
共働きでほとんど家にいなくて、一人だった。それは仕方ないし、当たり前だと思ってきたけれど…寂しかったのかもしれない。」

今までお義母さんがしてくれたことへの感謝は口にしたことはありましたが、反対にして欲しかったことを口にしたのは初めてでした。

「そっか、本当は見てほしかったことたくさんあったんだね」と共感し、そのとき欲しかったものを一緒に味わいました。

夫が本当はほしかったもの。
深い願い。
一緒に見つけられたことが、とってもうれしいです。



夫が仕事を辞めてから10か月経ちました。
いよいよ就職活動を開始しましたよ。

新しい生活が近いうちに始まる予感がしています。
人生の夏休み(=無職中)に2人で旅行へ行って、お互いのスペースをつくって、新しい庭もできて、これからの人生をより楽しく心地よく過ごせそうな気がしています。


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