132 5.ISSEY MIYAKEの魅力と平面から立体への服作り
こんにちは、sayakaです。今回はISSEY MIYAKEの中でも「132 5.ISSEY MIYAKE」について述べていこうと思います。
まず132 5.ISSEY MIYAKEのコンセプト説明から。
132 5. ISSEY MIYAKE CONCEPT
名前の由来も1次元から3次元、2次元になり、それを超越した5次元に着用することでなることができるという意味が込められています。
なのでイッセイミヤケの平面から立体へのコンセプトが一番反映されているラインといっても良いのではと思います。
本当に132 5.のお洋服は畳むと綺麗な平面になるのにある部分を摘んで引き上げると立体的な作りになるんですよね…
幾何学的に切り込み線を入れているのでこのような服作りができています。
毎回畳む時と着用時のギャップに驚かされるお洋服です。
下記の写真も平面と立体の状態がわかりやすいですよね。これほどに形を変えて立体になる物作りには圧巻です。
また132 5.のお洋服は主に再生ポリエステルを使用しているのも特徴です。なのでお手入れも洗濯ネットに入れて洗濯するだけなので、とても扱いやすいのも特徴の1つです。そして再生ポリエステルの他にもサトウキビを原料にしたウェアなどエシカルでサスティナブルな環境や資源に配慮した服作りにも果敢に挑戦しているラインであると言えます。
イッセイミヤケは世界で唯一ポリエステル素材を純度の高い状態で再生する技術力を持ち合わせているため、このようなシステムを作ることができています。生地へのこだわりも昔から糸、生地にこだわってきたミヤケだからできる技です。
2月27日までSEMBA ISSEY MIYAKEでは「OPEN UP-ひらく-」展が開催中。
実際に手に取って鑑賞できる機会ですので、是非ご覧ください。
先ほどご紹介したサトウキビが用いられた繊維のシリーズ
「DIAGONAL PRINT」
こちらのリンクには平面から立体への動画もあるので是非ご覧ください。
そして132 5. ISSEY MIYAKEの説明に欠かせないのが
132 5. STANDARDです。
132 5. STANDARD
132 5. ISSEY MIYAKEの中でも原点であるコンセプトライン。
折り畳むと箔が付いた面が浮かび上がるデザインになっており、
畳んだ状態で箔のプリントが施されています。
畳むと多角形になるものが多いのも特徴です。
このシリーズもトップスやスカートだけではなくバックやベルトなどの小物まで展開されています。私もイッセイミヤケで初めて買ったアイテムの一つが132 5. STANDARDのアウターです。いまはセットアップで持っており大事に着用しています。
店頭で今でも時々店員さんに畳んでもらったのちに立体的になる過程などを見せていただきますが、アウター類などは私では畳むのが難しいのでいつもハンガー掛けしてしまっています。笑 折り目をたどると畳むことができるので是非一度店頭で見ていただきたい商品です。その特徴から折り紙シリーズと呼ばれたりもしています。
青山には132 5.の商品を中心にBAOBAOなども展開するREALITY LAB.という店舗が存在します。
空間デザインは前の建築に関する記事でもでできた吉岡徳仁が行っています。私も1度いったことがありますが、コンクリートとガラスで主に構成されており、LAB の意味でもある実験室のような雰囲気を感じることができます。まだ建築についての記事を見られていない方はそちらもご覧いただけるとより理解できるかと思います。
詳しくはこちらを。
最初のコンセプト説明でも述べ、店名の由来ともなっているREALITY LAB.について説明していきたいと思います。
Reality Lab.
コンピューター技術なども使いながら、素材と服の構造についての研究を進めています。服という概念をもう一度考え直すという着目点からこのような、平面から立体への美しいお洋服が作られていることがわかります。
また132 5.を語る上でかかせないのが陰翳 IN-EI ISSY MIYAKE
陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKE
こちらもリアリティ・ラボが再生素材を活用するプロジェクトのうちの1つです。
こちらは谷崎潤一郎の陰翳礼讃から着想を得た、照明器具を扱うラインです。アルテミダ社との共同制作。
みなさん、谷崎潤一郎の「陰翳礼讃」という作品をご存知でしょうか?
光と影、暗さ、影にこそ真の美しさがあるのではないかというもの。明るさを得ることで失う美もあるのではないか。作中では漆器の美しさや食器、建築など様々な角度から、暗いものの中で見る美しさについて語っています。西洋にはない東洋独自の陰翳に美を見出す文化をもっと大事にしていくべきだと述べていました。
この陰翳の作用の美を表現しているのが陰翳IN-EI 132 5. ISSEY MIYAKEです。
実は紙よりも高い光透過性を持つペットボトル再生繊維。そこにシワ加工を加えることで、光の見え方を面白いものにし、影と光の表情を表現しています。テクスチャーもまるで本物の和紙のような感触。立体造形の知識も活かし、132 5.同様に折り畳むというプロセス(平面から立体)を大事にしています。素材作りや形状についても同様です。
また照明器具の名前には生き物の名前が付けられているのも特徴だ。理由は親しみ深さを与えるためだそう。
空間デザインにまでこだわりを持つ三宅一生氏。服作りで得た技術を使い見事に陰翳による美しさを表現しています。
わたしもまだ陰翳 IN-EI ISSEY MIYAKEのアイテムをしっかりと見たことがないので見てみたいですね、、この美しい影を眺めてみたいです、、
さて、今回は132 5. ISSEY MIYAKEについてまとめてみました!
いかがでしたでしょうか?
改めて、生地へのこだわり、最新のテクノロジーと伝統的な日本の美に対する価値観など過去と今をうまく組み合わせていることにもお気づきになられたのではないでしょうか。
こちらは132 5. ISSEY MIYAKEの服作りのビデオアーカイブのサイトになっております。もしよければご覧ください。
ご質問や、感想等ございましたら 私のインスタグラム
__sayaka41 のDMまでご連絡ください。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
sayaka
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