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恐怖の病院が差し出す肌艶へ向かう宿題

こんにちは!ヨガインストラクターの吉田紗弥です。
11月終わりに近づいていますが、秋晴れの気持ち良い天気が続いていますね。皆様いかがお過ごしでしょうか?

今日もヨガのお話から進めてまります。今から約二千年前に成立されたとされるヨガの根本経典「ヨーガスートラ」には私たちの生活をより良くするための賢者の教えが記されております。
その中から一節ご紹介いたします。

「神に全てを委ねることによってサマーディーは達成される」

神に全てを委ねること、という意味ですが、私たちは普段、キリスト教なら教会へ行った時、イスラム教ならモスクへ行った時、そして神社にお参りへ行った時など神様という存在を考えますね。
けれどもヨガの世界では神様というのは私たちの目の前に存在しているすべてのこと、起こる事すべてを神様の思し召しと考えます。

何気ない友達からの言葉、助言やアドバイス、また自分がふと目にする広告の文字や入ってくる音楽の歌詞など私たちの目の前にあるあらゆることが神様の思し召しと考えます。

そしてこの一説の「サマーディー」という意味は簡単に説明すると至福感に包まれた状態、光のシャワーを浴びたようなとても幸せな状態を表します。

ですのでこの一説は「目の前に起こるすべての事を受け入れて身を委ねることによって至福感を得ることができる」という教えになります。

私たちは普段自分によって良いことが起こると「神様ありがとう」と素直に思えるのですが自分の苦手なことや嫌いなことが目の前に差し出されると「神様は意地悪だ」と思ってしまう時があります。

けれどもその目の前に差し出されている望まない現実の背後には深い意味が含まれており、それはわたしたちを至福感へ導くためのステップだと気づくことができれば私たちは自分自身の可能性を開いていくことができるのです。

例えば、学生の頃は国語が苦手で学校でその国語の宿題が差し出されます。その差し出された苦手な宿題を避けることなく、こなしていくと、次第に文章が読めるようになり、漫画や本が読めるようになり、新聞や、小説、様々な書物を通して世界と繋がっていくことができるでしょう。

わたしたちは自分の好きなことややりたいことだけをおこなっていくことだけでなく、目の前に差し出された苦手なことや、気の乗らないことを受け入れることで
私たちの人生の可能性はどんどんと広がっていくのです。

私のお話になるのですが、私は以前までアトピーにすごく悩んでいました。
そしてアトピーがひどくなるたび、化粧品が合わず、
特に、リップなどはいろんな化粧品を試しても全く肌に合うことがなくメイクを楽しむとができずにいました。

そして以前までは埼玉の浦和にすんでいたので浦和の皮膚科に行っていました。
その皮膚科は美容外科で、先生が美しい先生なのですが、無表情でドSっぽい力強い目力で診断してくれるのですが、あまりに無表情で淡々としている様子が怖くて、けれどもアクセスがいいのでしかなたく、いつもビクビクしながら通っていました。

けれども仕事や家族の関係で都内で住むことになり、病院を変えることになり、住んでいた場所が五反田でしたので、新たに近くで病院を探すことになりました。

その時仕事が忙しく、休みの日に必ず行きたいとネットで探したのですが、有名な病院はどこも休みで、仕方なくグーグルマップで空いている皮膚科を適当に「選んだのです。

そして地図の通り歩くのですが、五反田の繁華街のど真ん中を突き進んでいくようでした。
五反田といえば、夜の街は赤提灯の居酒屋が多く、キャッチのお兄さんやキャバクラのお姉さんがウロウロしており、怪しいお店がたくさん並んでいます。

日中でしたが、その辺りは閑散としており、ゴミがあちらこちらに散らばり、薄汚れたビルの間を歩いていく感覚はなんとなく気持ちが悪く、
「果たしてこんなところにある病院は大丈夫なのだろうか」と不安が大きくなってきました。
そして看板のあったビルは雑居ビルのような古い建物で、中にはいるとふるめかしい小さな事務所を少し変えたような無機質な場所で、予想していた病院とは全くかけ離れて、オルゴールなどの音楽もかかっておらず、院内はひっそりとしており、
患者さんの癒しの空間を作るような待合室ではなく、観葉植物や、かわいいぬいぐるみなどもなくシーンと静まりかえっており、患者さんは誰ひとりいないのです。

そして受付が、まるで宝くじを買う受付のような作りで、アクリル板に穴が空いており、事務の人の顔も見えず、声はおばあさんのようなゆっくりとした声で「カルテを書いてください」とのこと。
しかも、そのカルテは一枚のバインダーとかではなく、一冊の大学ノートに手書きで「名前」「住所」「症状」などが書いてあり、ボールペンで線引きされてそこに書いてください、というのです。
めちゃくちゃ怖くなり、この瞬間、
「何か間違えた場所に来てしまった・・・」と後悔が襲っていました。

そして名前が呼ばれ、恐る恐る別室に入ったのですが、その部屋にデスクがあったのですが、そのデスクには資料が山積みにグチャグチャグチャに置いてあり、デスクの隙間がないくらいです。
ドン引きして怖さが増し、すぐに逃げたくなりました。

そして太ったメガネをかけた医者らしい女性がきて症状を聞いてくれたのですが、
私は怖くて「アトピーがひどいので・・」ぐらいしかいえず、
その先生は少し見ただけで
「じゃぁお薬出しておきますね〜」
のひとこと。処方箋を処方してもらいすぐさまその、雑居ビルに囲まれた繁華街を後にしました。

虚しさと、なんだか悲しさが湧き、アトピーを治したいと思って病院に行っても、病院に行くことがストレスになってアトピー悪化しそう・・。
むしろ余計にステロイド漬けでアトピー治らないんじゃないか・・。
と無駄に時間や医療費のお金をかけていてなんだかすごくやるせない気持ちに
なったのです。

それからというもの、浦和の怖い女医さんや怪しい雑居ビルの皮膚科の苦い経験から「そもそも病院に行かないようにアトピー治したい」と思うようになり、食事を変えるようになったのです。

初めはお菓子中毒が全く改善されず、またアトピーも改善されず、逆にストレスは溜まる一方でした。

しかし、浦和の怖い女医さんやあの恐ろしい病院の経験を思い出すと、

病院にはお世話になりたくない、
病院ジプシーになりたくない、
病院代や薬代、その時間を減らして自由にお化粧を楽しみたい
また何年もこのステロイドと乾燥肌に悩まされることをなんとか断ち切りたい

という気持ちもあり、
いろんな食についての本を読んだり、調べたりしました。

お菓子や菓子パン、スナック菓子をやめるべく、それに代わる和菓子から始めたり、グルテンフリーのお菓子や、オーガニックのチョコレートなどからはじめ、
蜂蜜、ハーブティーなどを取るようにしました。

そのうちにいつしかお菓子の量が減り、いつの間にかスーパーに行ってもスナック菓子や菓子パンを食べることがなくなり、
今ではいただいてありがたく食べることはあっても、自分では買わないようになり、食費が減り、アトピー改善どころか、便秘やPMSなども改善していったのです!!

アトピーを治したいと病院へ行く時、あの浦和の怖い女医さんや怪しげな雑居ビルの病院での出来事がなければ、本気で根本からアトピーを治そうという気持ちにはならなかったことでしょう。

私たちの人生は時に、望まない現実が目の前に差し出され、なぜこういうことが起こるんだろうと悲しかったり不安になったりしてしまう時があります。

けれどもその望まない現実の背後には必ずわたしたちが幸せになるためのヒントが隠されて目の前に起こるすべてのことに身を委ね、受け入れていくことで、サマーディーという最高の幸せに出会うことができるはずです。

まるでどんな与えられた宿題をやりぬき、大きく成長していく子供たちのように、私たちも目の前に起こる世界を受け入れ、悲しむことなく自身の可能性を広げていくことにしましょう!



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