観劇感想vol.17 ミュージカル「ピエタ」

久しぶりの俳優座劇場です。
六本木駅から目と鼻の先で大変アクセス便利。隣にAFURIもあるし。

原作は浅田次郎さんの小説なのですね。
あんまり読んだことないので今回もどんな話なのかなにもわからず見に行きました。

そんなわけで感想です。
個人の感想なので演出意図と乖離した発言してるかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回もめちゃくちゃにネタバレを含みます。

ミュージカル「ピエタ」

日時/場所
2023/5/18(木)〜24(水)
六本木 俳優座劇場

キャスト
梅田彩佳
高泉淳子
伊藤裕一
神田恭兵
畠中洋
ほか

リーさん何も関係ないのに付き合わされて可哀想だと思ったけど
去った母親が戻ってくるためにいい子であろうとしてた友子に、初めて本当の無償の愛を教えてくれる人っていう大事な存在だったんですね
元彼でいいのでは……?と途中思ったけど、必死に頑張った末に築いた人間関係からは掛け離れたタイミングで出会った人が必要だったのか。

例によって前情報なく見に行ったら、てっきりローマ時代の話かと思ったら普通に現代劇でアッそうなんだと思いました。
バブル期を舞台にする理由はつかめなかったですが、冒頭の友子の職場のみなさんの衣装とダンスは最高でした。原色に肩パットガチガチのスーツいいですね〜
今回私にしてはかなり前の方で見られて、皆様の歌やダンスがちゃんと人間の大きさ()で見られて
いつも以上に生身の俳優さんの技量をありありと感じられてすばらしかったです……!
現地で目の当たりにする迫力はやっぱり配信で見るのとはまったく比較にならない、いいところで見られてよかった……

伊藤さん扮するリーさんの歌声があまりにもいい……!!
友子を見返りを求めず純粋に思うまっすぐな気持ちを感じる透き通るすばらしい声でした。
ずっとやや面白いおじさん的な立ち位置だったけどあれ聞いた人みんな「この人は誰??」状態だったはず。恋に落ちざるを得ない。
友子が婚約者としてリーさんを連れて行く経緯がアレだったので追々ちゃんと謝ったのもホッとしました。

親に捨てられた子供が、親を恨みながらも大人になって
親の一人の人間としての思いや葛藤に触れて和解するっていうのは
まあよくある話と言えばそうですが
それと併せて、友子がずっと知らなかった無償の愛情を注いでくれる存在と出会えたのも
母親との和解の流れが、あまりにご都合主義じゃなく無理なく収まる要因になったのがよかったですね。
各々の生き方、愛情の在り方がしっとり描かれつつ
全体的には楽しげな歌やダンスで彩られたすてきなお芝居でした!

※チケット完売のもようです………

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