観劇感想vol.18 pa-pi-produce 「SUMMER FREESIA EXPRESSION」

予てより気になっていた俳優さんである鵜飼主水さんご出演の舞台、ちょうど都合もつきそうでチケットも買えたので見てきました。
劇場の名前がぜんぜんわかりませんでしたが「よろずげきじょう」って読むんですね。

そんなわけで感想です。
個人の感想なので演出意図と乖離した発言してるかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回もめちゃくちゃにネタバレを含みます。

pa-pi-produce 「SUMMER FREESIA EXPRESSION」

日時/場所
2023/6/14(水)〜18(日)
大塚 萬劇場

キャスト
五十嵐啓輔
高橋明日香
平山空
橋本全一
水崎綾
加藤真央
沢田美佳
浮谷泰史
松木わかは
鵜飼主水
野口オリジナル
梅田悠

客入り時点から舞台上に既にめちゃリアルな教室のセットが組まれてて
最近見た舞台はセットを簡略化して観客の想像力を掻き立てる感じのやつが多かったのでちょっと新鮮でした。
映像効果もないのでかえって演者さん方のお芝居や身体能力やセットをじっくり見られてよかった。
掲示物や花瓶の花で時間の経過をこっそり表現するのもいいですね。
習字で「頂」って書いたの絶対ジョーだろ。細部が凝ってて面白かったです。
窓から差す日差しもいいですねノスタルジックで。

開演前のご案内アナウンスの時点で感じてましたが
作中の時代に寄せたのか否か意図は掴みかねますが、2000年代前半ぐらいの時代のアニメ感満載で最高だった……
「なんでこのメンツ仲良いの?」ってぐらいかぶらず各々個性が確立されたキャラクター達、中盤で過去に起きた悲しい事件が突然明かされ一気に覆る空気、亡き友人の意志をかつての仲間みんなで受け継ぐ展開……
「みんなこういうの好きやろ?」を全面に押し出されておりました大正解ですありがとうございます。
現在パートが36歳にしてはみんな心身共に若いなと思いましたが、ぐぐったところ演者さん皆様実年齢もそれくらいのようですね。

作中挿入歌も、2002〜2005年頃に流行った曲をふんだんに取り入れて演者みなさまでダンスもされて、合間合間にライブみたいなテンションになるのも個人的には大好きです。
青春アミーゴをちゃんと押さえてくれてありがとうございます。むかし私も踊りました。グラマラススカイって2005年の歌!!? うそだろ。
使用曲の一覧出して欲しいな。ちなみに客入り曲も同様です。ラルク流れてきて歌い出しちゃうかと思った。

序盤〜中盤は高校時代の楽しい思い出いろいろをふりかえりというかんじで
思い出に花を咲かせるなごやかなお話としてこのまま進んでいくのかと思われましたが
突然「そうはいかねぇよ」と言わんばかりの急な事実の発覚で
流石に思わずヨッシャそうこなくちゃな!!と言ってしまうところだった。全然ヨッシャな出来事じゃないんですが。
所謂、全て知ったあとで見直すと景色が全く違って見えるタイプのお話ですね。細かいところももっとちゃんと見とけばよかった~~!と後悔の募る作品です。
みんな手摺にぶつかりすぎでは?もう外せば?と思ってたら最終的に大変なことに……そんな伏線だと思わないじゃん……
とにかくミッチーが健気でいい子。最初と最後でいちばん印象が変わるのはこの子かもしれない。

学生時代を振り返るタイプの話って、往々にして過去のキラキラした時間を振り返っては「大人になった今は色々ままならないよな……」という、諦めや達観を孕んだオチになる作品になる気がしますが(個人的な印象です)
こちらは、過去の蟠りを解消してこれからも前に進んでいこうっていう
心地良く身を委ねて楽しめる爽やかな〆でした。
突発的な思い付きで見に来ましたが見て良かった〜!

ところで見終わって今更不安になったのですが
劇中のダンスパート、馴染み深い楽曲なのもあって観てるこちらもノリノリで手拍子しましたが
ダンス時の手拍子って演者さん的には脳内のカウントとズレてるとむしろ邪魔かしら、わたし音程取るの下手だからやめといたほうがいい?
この記事をここまでご覧くださった方、どなたかコメントか引RTで教えてください。

※ pa-pi-produce 「SUMMER FREESIA EXPRESSION」
(チケット残数僅かだそうです、やっぱりみんな1度見たあともう1回見たくなるんだな)

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