観劇感想vol.22 ミュージカル 「ファントム」

見てきました。
会場は東京国際フォーラムのCホールだったのですが、ギリギリでチケット取ったのもありB席だったもので
3階バルコニーのほぼ最後列の席でした。
でも気にしません。見れないのに比べれば全然いいし後ろの席の方が全景見えるしね。
なんか以前足繁く通ってた東京ドームシティホールを思い出しました。あそこでの観劇も基本3階だったな。


個人の感想なので本来の演出意図と乖離した発言しているかもしれませんがご了承を。
あと一応、今回も感想にはめちゃくちゃにネタバレを含みます。

ミュージカル「ファントム」

日時/場所
大阪 梅田芸術劇場メインホール
2023/7/22(土)~2023/8/6(日)
東京 東京国際フォーラム ホールC
2023/8/14(月)~2023/9/10(日)

キャスト
城田優
真彩希帆
大野拓朗
石田ニコル
加治将樹
中村翼
加藤将
西郷豊
岡田浩暉
ほか

なんというか直近見た中ではダンチの完成度というか均整というかんじでした……!
ダンスも歌も完成度ものすごい……! いや今回はもちろんこれまで観劇したお芝居もほぼ全部プロの方が鎬を削って作り上げられたお芝居であるのには変わらないんですが。

城田優さんは以前キンキーブーツ拝見しましたが今回は全然違う雰囲気でしたね。にしても公演日によってファントム役と恋敵のフィリップ役の二役を一人で演じ分けられるってすごいな……
なんというか、所謂オペラ座の怪人をもっとファントム視点に寄せるというか
本家のストーリーの中では具体的に語られてない部分を補完しつつ、ファントム自身の身に起きた感情の起伏に着目するお話でした。
(私が知ってるのが映画版なので、私にわかる範囲でですが……原作には描写がちゃんとある内容だったらすみません)
普段会話するときは素の青年のような口調や素振りが垣間見えたりなどもしました。ファントムそういう感じなんだ……基本的には引きこもり陰キャ感がありますね。まあ実際引きこもり陰キャではある。

只、上記ストーリーにするならフォンテーヌを好きになるイケメンが本家とは違う設定の存在が現れたのは何故?と思いましたが。
その他ちょいちょい全体の流れと、あと結末も変わってましたね。もうそうするしか救いの道はないとしか言いようのない最後でした。このラストを救いがあると言うとアレですが……

時代に沿ったドレスやタキシードの衣装はたいへん眼福でした。この頃のお尻が膨らんだふわふわのスカート可愛いですね〜。劇中劇も少しあるので舞台衣装なども着るのですがみんなすてき。
あと石田ニコルさん扮するカルロッタが最高でした、あまりにも王道ヴィラン感。普通にソロ曲で歌ってる時の素晴らしさとカルロッタとして舞台に立ってる時の下手な歌のギャップすごいです、上手い人って下手にも歌えるんだ。

お話の結論としては
恋人とはいえ、相手が隠したいと思ってることは無理して見せてもらってもいいことないですね。
(そんな教訓を伝えたい話ではないです)
基本ファントム何も悪くないのにかわいそう……
支配人がまあまあな元凶なので彼の手で引導渡す最後も納得できるといえばまあそうですね。

生オケだし演者の皆様は当然歌唱力はお墨付きの方々ばかりで、音楽は全編通して本当に最高でした!!
装置も、実際舞台に建てるセットと映像/プロジェクションのバランスよくていいですね。
千秋楽は配信もするらしいのでぜひ。ダブルキャストの両方をちゃんと配信してくれるようです。


※ミュージカル「ファントム」

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