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郷愁のひと皿 1 ♯帰りたい場所

 法事のために島を出ます。
 片道3時間弱は毎回、新作を書く時間に充てていて。ただし今日は推敲が終わってないのですけど。我ながら実に効率のいい趣味を獲得したものです。
 この旅程をFacebookで呟いていますと、旧友からランチのお誘い。
 なので佐世保港に接岸したフェリー⛴️から一路、諫早市まで下りていきます。途中で波佐見お茶🍵祭で10㎞程度は渋滞していました。

荷物🧳満載、野菜と手焼きケーキがメイン


 諫早市は本明川が中央に流れる河岸段丘の上に市街地が出来ています。ここは鰻が大層有名ですが、昨今では中々敷居の高いものになりました。
 そこで蕎麦という手もありましたが、我らのソウルフード、太白楼 広坦麺です。コレ本当に美味しいです。突発的に食べたくなるお味なんです。ですがご覧の通りただならぬボリュームなんです。
 なので近所に住んでいる友人でも一年ぶりだったとか。
 もう麺類のためには準備が必要です。朝から胃を空にしていた甲斐がありました。

太白楼 広坦麺

 今回の帰省は法事が目的でした。
 バイクで菩提寺に到着して四十九日法要を済ませて、精進落としとして、大村寿司で老舗のやまとさんに行きまして。
 久々の身内会になりました。
 これは古くから大村市に伝わる郷土料理になります。
 島原から侵攻してきた有馬氏に、中岳合戦で敗れた大村純伊が放浪6年を経ての反攻作戦により領地奪還したときに、領民らが出したお祝いの押し寿司です。
 このエピソードはいつか作品にしたいと構想しております。
 押し寿司になった理由は、大村勢へ出す食器がなく、浅い木箱に飯と具材を並べて押し寿司として、それを将兵が脇差しを持って、切り分けて食べたからといいます。
 以来、私の故郷ではいまでも法事や慶事に、コレを食する風習があります。

やまと 寿司御前

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