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座る

ヨガのクラスではまず座るところから始めます。

その時の姿勢は
「一番いい姿勢で、一番楽な姿勢」

ヨガでは様々な座り方があります。
その座り方が、狭義でのアサナ(座法)です。
【広い意味でのアサナ(座法)は、座位に限らず寝転んだり、、立ったり、動いたり様々なものがありますが、元々はヨガは座ることから始まった(諸説あります)と考えられています。】

本来のヨガの目的が、悟りを開くことだったと考えると、
そのためには長く瞑想して、座り続ける必要があります。


その人、その時によって座りやすい座り方は違います。

でも、好きに座っていいよ。
ってなると、

ダラけた姿勢の人もでてくるかもしれません。
瞑想や悟りとは関係なく、ただくつろぐだけになってしまいます。

瞑想や悟りにこだわらず、くつろぐだけでもいいのです。
が、
実はくつろいで座ってるつもりが
歪みや癖を引き起こして
体や心に疲れを与え
将来的に病気や怪我のきっかけをつくっていくこともあります。

結局
瞑想や悟りの修行のための座り方が
健康にも
美容にも
お役に立てそうです。

最初に言った
「一番楽で一番いい姿勢」は、
「快適で安定した座法」とも言い換えることができます。
(ヨガの経典ヨガスートラにもでてきます)

楽なだけでなく
良い姿勢

快適なだけでなく
かつ安定した姿勢

これらがヨガの座法です。

ここで少しそれらを紹介しましょう。


胡坐(あぐら)
これは普段よく行う座り方ですね。
両膝を左右に開き、両足を組む座り方です。

ヨガでは
この胡坐に少し詳しい動きを加えて何種類かの座り方ができます。

①「蓮華座(パドマアサナ)」
胡坐から、片足(例えば右足)を反対側(左脚)の鼠径部に置き、
もう片方の足(左足)も反対側(右脚)の鼠径部に置く。

股関節や足首が硬いと中々難しく
無理するとほどけなくなったり、腰や股関節をいためてしまいます。

これを少し簡単にしたのが、

②「半分の蓮華座(アルダパドマアサナ)」
右足を左脚のの鼠径部に置くか、
左足を右脚の鼠径部に置く。
というように、蓮華座の半分だけ行います。

これでもまだ股関節に負担がかかりすぎる人は、

③「安楽座(スカアサナ)」
蓮華座や半分の蓮華座で乗せている足をおろしてしまいます。

ただこの楽そうに思える安楽座も
股関節や、膝関節、足首が硬かったり
反り腰などで腰に負担がかかっていたり、
膝を床につこうと無理をしたり、
(膝は床につかせる必要はありません)
長時間がんばったりすると、
腰や鼠径部などを痛めてしまうので注意が必要です。

胡坐意外にも色々な座り方あります。
④「金剛座(バジュラアサナ)」
日本人にはおなじみの正座です。
膝を痛めている人はしないほうがいいですが、
股関節には負担があまりかからず、
腰を立てて背筋をのばしやすい座り方です。

⑤「英雄座(ビーラアサナ)」
割座です。
正座のように、脚の上にお尻を乗せないので
足の痺れがあまりおきません。
他の動きと組み合わせることによって、
股関節を柔軟にする効果もありますが、
股関節に負担をかけてしまうので長時間は避けてください。

まだまだ
他にも
多くの座法がありますが
今日はこれくらいにしておきます。

どの座法にも言えることですが
(椅子でもソファでも)
同じ動きを続けると
何らかの負担がかかります。

座ったあとは
太腿やお腹の前を伸ばす。
歩く(大股ならなおいい)
仰向けで背転ぶ。
逆立ちをする(壁に上げる)
揺らす。
振る。
等、体が喜びそうな動きをしてください。

あと
座っている時の注意としては、
上手に下腹をしめ
(会陰部、肛門を閉める…ムーラバンダ)
お腹の力をむやみに抜かずに、背筋も伸ばす。
 (少し引き締めて上に軽く引き上げるイメージ)
顎を突き出し、肩や首に力をいれない。
 等ありますが、
一番は、長く座ろうと頑張らないことです。

長く座ることを頑張るより、
色々な動きを楽しんで、
座ることがすこーし苦痛ではなくなるところから
始めてみてください。

仕事で、
じっと座っていることが多い人は、
特に座ることにこだわらないでくださいね。

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