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B Corp取得ワークショップデザイナーとしての新たな道

この記事はBCorpアドベントカレンダーの企画の第1日目の記事となっています。様々な方がB Corpの関りを発信する第1回目で大変僭越ですが、約1年近くを振り返り、新たな道に対して思っていることを綴ります。

2023年の秋、私の人生に新たな風が吹き始めました!
と、自分自身で新たな風を吹かせたく。、「B Corp取得ワークショップデザイナー」として、自分全く新しい役割と道を選ぶことにしました。
まるでRPGの新しい冒険の書を記したような個人的な心境のスタートです。

そして、このアクションは、私自身の直近の動き、2022年の秋の大学院の合格や2023年の1月から、会社の社長に就任したこと、そして大学院で学んだこと、経験したこと、それら全てが今、この新しい役割へと繋がっていったと感じました。


カオスから始まった、新たな旅

2022年末、私の人生はまるで一つの大きな渦の中にいるようでした。
この混沌の渦の中で、私は自分の人生で最も価値のある転機に直面したと今振り返ると感じます。
日経が提供するソーシャルデザイン集中講座を通じて、B Corpの存在を知ることとなり、企業の社会的課題解決の視点を模索していた私としては、新たな出会いとして記憶にとどめていました。
その翌年に大学院進学へのチャレンジがきっかけで、改めてB Corpハンドブックを読み、研究計画書を作成し、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科を受験し、合格ました!

しかし、人生は予測不可能なものです。
大学院への合格と同時に、授業が始まる前にB Corp取得支援コンサル支援のノウハウを得たいと考え受講を申し込んだところで。。。現職で社長就任のオファーがありました。
非常に悩みましたが、これは、自分自身のビジネスの知識とスキルを広げ、そして統合していきながら社会に対して責任のある経営者に変革するチャンスである!
。。。と言いたかったのですが色々と問題がでました。

大学院(やりたい未来)、社長就任(やらなければならない現実)、B Corpコンサル(目の前のやりたいこと)という、3つの大きな挑戦に対して、それぞれを統合していく決意を固めて挑んだものの、思った以上の負荷に苦しみました。
その負荷は、まるで私の能力と時間の限界を試すもので、常に壁にぶつかりまくる感じの閉そく感があるのですが、一定期間を越えると自分自身の思考を成長させるものになりました。
最大級の閉そく感は、B Corp認証を目指す企業のガバナンスや従業員、環境、コミュニティ、顧客への方針を理解すればするほど、現実で求められる、株主資本主義とのギャップです。
このギャップの中での葛藤はいまだに続いていて根源の悩みとなっています。このまま続けるか、他の道を目指すの未だに自分の中で問いかけをしています。

新たな始まり、新たな挑戦

そして2023年となり、新たな始まりと挑戦の時がきました。
会社の代表として最初に行ったことは、私のおぼろげに描いている夢とビジョンを社員に共有することでした。私たちの企業が社会にとって必要な存在になること、そしてトップダウンではなく、チームとして目標に向かって進む会社にしていきたいという思いを伝えました。
これまでデザインファームとして企業の経営課題や組織課題の解決をサポートしてきましたが、その経験を生かして、このスタイルを社内にも、社外にも、できれば社会にも適用し、推進していきたいという想いを伝えました。

しかし、思いがけない出来事が起こりました。就任直後にコロナウイルスに感染してしまったのです。就任後の挨拶訪問の予定をすべてキャンセルし、スタート直後の1週間の自宅療養は本当に落ち込むものになりましたが、そのおかげで肩の力が抜け、新たな余裕が生まれました。
この経験は、改めて自分自身と向き合う機会となりましたし、常に不測の事態は起きるものだと自分に言い聞かせるようになりました。

そして四半期が経過し、4月に大学院での学びが始まりました。社会デザインは、社会課題の解決と世の中の関係性を編み直す学問分野で、教授や講師陣が提供する幅広い講義は、BIAのアセスメント5項目への深い知識を提供してくれました。また、自分自身が今年のテーマとしていたJDEI(Justice, Diversity, Equity, Inclusion)との相性も非常に良く、様々な講義やディスカッションが私の疑問を解消してくれました。コミュニティ学やリスクガバナンス、インクルーシブキャピタル、ジェンダーなど、新たなテーマに触れることは日々新たな刺激となり、良い経験を提供してくれました。

そして新しい基準、新しい役割

私がB Corp取得ワークショップデザイナーとして目指すのは、企業が持続可能性の道を歩むための実践的な支援です。B Corp認証は、企業が環境や社会に対してどのように責任を果たしているかを評価するものであり、私はこの分野での深い理解と経験を活かして、企業が認証のプロセスをスムーズに進めるための具体的なサポートを提供します。これには、BIA(Business Impact Assessment)のアセスメント項目の理解から、実践的な戦略の策定、ステークホルダーとのコミュニケーションの構築に至るまで、幅広い分野が含まれます。

B Labが設定する新基準において、「パーパス&ステークホルダーガバナンス」「公正な賃金」「気候変動対策」など、社会課題や環境問題のトピックが重視されています。これらの新たな基準は、企業にとってさらなる挑戦を意味しますが、同時に大きな機会でもあります。私のワークショップは、企業がこれらの新基準に沿って持続可能な経営を実現するための支援を目的としています。

私がワークショップを通じて実現したいのは、単に理論的なアドバイスを提供するだけでなく、企業がB Corp認証取得の過程で直面する課題を理解し、それらに対処するための具体的な解決に向けて伴走することです。
企業経営者の現実とBIAの理解、そしてワークショップを通じた課題解決支援のバランスを取りながら、この分野で貢献していきたいと考えています。今年の9月2過小評価グループの体験学習のワークショップを実施する機会も得てました。今後、マテリアリティの選定や企業のパーパスと事業をつなげるワークの準備も進めています。

まだ新たな道をスタートしたばかりですが、来年の今頃にこのnoteを見返したとき「自分の選んだ道は正解だった」と思えるように、精いっぱい努力をしていきます。
是非素敵な未来を実現していきましょう!

書籍や配信機材に活用します!