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仕事の本番前に、気の毒なくらい緊張する私へ

いや~、この仕事してて
ほんっとに、良かった。

今の気持ち、
次の撮影の前に
思い出したい。

感情や記憶を呼び起こすのに
匂いを使うといいらしい。

五感も使って
この感情を覚えておこう、
と思い立った。

昨日の雨が
まだ乾ききっていない
湿った道路の匂い。
歩道の脇の公園には
新緑の葉っぱが光ってる。
視線を上げると
澄んだ空気で
くっきりとした青い空。

私は撮影前の
緊張がハンパない。

めまいがするときもある。
瞑想したり
小豆のホットパックで
お腹を温めたりして
体調を整える。

直前は
食べ物を胃の中へ
いれたくない。

撮影の途中にお昼があっても
ほとんど食べられない。

フリーランスで撮影の
仕事をするようになって4年。
当初よりはマシになったけど、

なぜこんなに緊張するのか
自分でも不思議だ。

つい先日も、夫から
「気の毒な程、緊張してる」
と言われた。

自宅スタジオでの撮影の場合、
掃除、機材の準備、身支度、
お茶の用意、、、と
前日から準備はしているけれど

当日は、
撮影まであと2時間、
あと1時間、と
迫ってくる時間が
なかなかしんどい。

ここまでくると、
3時間後には終わってる、
終わったら、Amazonで
あれ買おう。
あの漫画読もう、とか
ご褒美を思い浮かべて
気を紛らせる。

そんなにイヤなの?私。
この仕事向いてないかも。
他のやり方で撮影しようか。

などと真剣に考える。

しかし、一旦撮影が始まると、
緊張は消え失せ、集中し、
終わった後は、冒頭のとおり。

この仕事を選んだ私、ラッキーだな、
なんて思う。

それは、目の前にお客さまが喜んで
いる姿があるから。

「希望していたイメージ以上の
写真で、本当に嬉しい」
「思っていたよりいい!大満足」
「やっぱりプロに
撮ってもらうと全然違う」

それなりのカメラと
レンズを使っているので
そりゃあ、良く撮れるのは
当たり前、、、と
内心思ったりするけど、

喜んでいるお客様を
見ていると、
撮影して良かったな、
私を見つけて撮影に
来てくれてありがとう、と
心から思う。

もういちど
雨上がりの青空を見上げ、
撮影を続けてみよう、と
自分に言い聞かせた。


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