【闘病日記】絵から始まって、文字。文字から文章へ。
私がウツで入院してしまった時の事です。
考えるのも感じる事も嫌になってしまった私は、本当にボーっとしているだけの人になっていました。
寝て起きて。食事してまた眠って・・・。
今思えば本当に灰色の時代でした。
ただただ、ぼけーっとしているだけ。
結果的にはそれがのんびりとして脳と心を休めていたのですけれどね。
それからしばらく経ったある日、面会に来てくれてた父からノートとボールペンを渡されました。
「これで思ったこと、感じたことを何でも書いてごらん」
そのようなことを言ってくれました。
でも、私はとまどいました。どうしよう!という感情が生まれました。
「何もできない・・・」
最初は何も思い浮かばず、ベールペンを握ったまま白紙のノートを見つめるだけでした。
そのうち、かろうじて絵を描けるようになりました。最初のうちは言葉が浮かんでこなかったのです。
そのうちやっと、一単語、二単語と書けるようになり、もう少し経ってからは文が書けるようになってきました。
今思うと、最初のうちは脳が混乱していたんですね、きっと。
その位、自分で自分の事をすごく傷つけちゃっていたんだなぁ。ごめんね、私の身体さん。よく耐えたね!
それからまたしばらくして、文章を書けるようになってきて。暇さえあれば思った事をノートに書き留め、ノートが手放せない状態になりました。
こうして書くことが楽しくなった私は退院をし、この書く習慣がなくなるのは勿体ないと思ったので、5年間日記を購入しました。それから日記を書く習慣が続いています(三日坊主で空欄の時期も多々ありますけれど・・・)。
今では10年以上続いている事になります。
最近では、このnoteで文章を書くのが楽しみになっています。
以前の私には考えられない位、タイピングも早くなりました。
本当に、あの時ノートをボールペンを渡してくれた父には感謝しています。
これが「私だけかもしれないレア体験」です。
人生はいつからでもやり直しは出来ます。ですから諦めないでください!
この話がどなたかのお役に立てれば嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?