見出し画像

記事:マウスとキーボードで感じる夢 日本最古の多摩少年院でICT指導(朝日新聞)

溶接や土木作業が一般的だった少年院の職業指導に、ウェブサイト制作や動画編集といった新しい分野を導入しはじめたという記事。

昨日に続き、刑事施設内の教育に関する話題。興味あるんだ。

 多摩少年院がホームページ制作や動画編集の方法を学ぶ特別講座を始めたのは2023年3月。それまで少年院での職業指導は溶接や土木作業が多かった。背景にあるのは、22年4月の少年法改正だ。

 時代にあった内容を目指して全国の少年院での職業指導が再編され、インターネットなどを活用する「ICT技術科」が導入された。これまでもパソコンを使った指導は行われていたものの、ワードやエクセルの扱い方など、初歩的な内容に限られていた。

 改正を受け、多摩少年院も新たな指導を検討していたところ、出院後のサポートなどを行うNPO法人クラージュ(千代田区)が、ウェブ制作の講座を同院に提案。実際にウェブデザイナーとして働く外部講師を招く形で講座が実現した。

https://www.asahi.com/articles/ASS4932R1S49UTFK00MM.html

きっかけは、「22年4月の少年法改正」とのこと。

改正少年法の主なポイント

ポイント① 少年法の適用

○ 18・19歳も「特定少年」として引き続き少年法が適用され,全件が家庭裁判所に送られ,家庭裁判所が処分を決定します。
○ ただし,原則逆送対象事件の拡大や逆送決定後は20歳以上の者と原則同様に取り扱われるなど,17歳以下の者とは異なる取扱いがされます。

ポイント② 原則逆送対象事件の拡大
○ 原則として逆送決定がされる原則逆送対象事件に,18歳以上の少年(特定少年)のとき犯した死刑,無期又は短期(法定刑の下限)1年以上の懲役・禁錮に当たる罪の事件が追加されます。

ポイント③ 実名報道の解禁
○ 少年のとき犯した事件については,犯人の実名・写真等の報道が禁止されていますが,18歳以上の少年(特定少年)のとき犯した事件について起訴された場合には,禁止が解除されます。

https://www.moj.go.jp/content/001350492.pdf

正直、どの部分が直接的なきっかけかがよくわかりませんが、成年年齢が20歳から18歳に引き下げられたことによる「特定少年」(18歳及び19歳)の位置付け主な内容ということで、より社会復帰に向けた更生措置が必要になったということなんですかねぇ。

記事の中にある、職員の方の「他にどういう職業があるのかを知る選択肢がこれまでやや狭かった」という言葉に、なるほどなぁと思った。外部と隔絶された環境のもとで、いかに外部と接続する力を身に付けられるか、というのはなかなか難しい問題ですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?