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明治神宮の森のSDGs

今から約100年前(1920年)に明治天皇をまつる神社を創建することになり、神社には「鎮守の森」が必要ということで、東京の代々木の原野に人口の森を作ることになりました。

(鎮守の森(ちんじゅのもり)とは、日本において、神社に付随して境内やその周辺に、神殿や参道、拝所を囲むように設定・維持されている森林 by Wikipedia)

「神社の森は永遠に続くものでなければならない。それには自然林に近い状態をつくり上げることだ」という林学者の基本理念に沿って、自然に樹木がライフサイクルに沿って更新されていく「永遠の森」を目指して森が作られました。

森を作るための木の奉納を全国に呼びかけたところ、国内外から10万以上の木が奉納され350種類以上の樹木が植えられました。

写真はその時に作られた林相(森の姿)の予想図で、創設時・50年後・百数十年後の森林の変化が書かれています。

最初は樹高が高い針葉樹を鎮守の森の中心とし、樹高が低い広葉樹の成長を待ちます。そして最終的(百数十年後)に針葉樹が徐々に淘汰されて常緑広葉樹を中心とした永遠の森になるという設計です。

今年で創建から101年が経過しますが、当初の想定より少し早いスピードで概ね設計通りの林相になっているそうです。

人間の手で自然の森を作るというのは、果たしてそれは人工なのか自然なのか。原則論は分かりませんが、私はサステナブルを目指した100年前の素敵なSDGsアクションだと思います。StaySDGs!!
#sdgs  #明治神宮の森 #造園 #staysdg

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