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ゴム手袋を捨てた話

あなたの家のゴム手袋は、大丈夫ですか?

朝、キッチンを通りがかった時に異臭がした。
蒸れた様な匂い。

テーブルや調理台を拭く前、朝一番である。

前日の夜にシンクは洗ったし、流しに何か置きっぱなしだったわけではない。
コットンたわしかと思ったが、違った。シンク洗い用も食器洗い用も、前日に酸素系漂白剤で除菌したばかりである。

食器や手を拭くクロスでもない。
匂いの元がシンク周辺であることは間違いなさそうなのだが、他に匂いの原因になりそうなものはない。

ない、と思っていた。

ゴム手袋の、中

シンクに置いてあるものは下記である。

・コットンたわし(食器用とシンク洗い用の2枚)
緑の魔女(食器用洗剤)
・合成洗剤
白いふきん洗い(石鹸)
・ゴム手袋

コットンたわしは違った。洗剤や石鹸から匂いは出ていない。
犯人は、ゴム手袋であった。
正確にいうと、ゴム手袋の「中」である。

私は食器を洗う時、必ずゴム手袋をする。手が荒れやすいためだ。

しかしゴム手袋の匂いがとても苦手なので、使ったあとは石鹸で必ず手を洗っている。

ゴム手袋=苦手なゴム臭、という印象が強くインプットされており、ゴム手袋はゴムの匂いであると思い込んでいた。
そして、とても苦手な匂いなので「ゴム手袋の匂いだぁ」と指を嗅ぐ様なこともせず、すぐに石鹸で手を洗うのがルーティン化していた。

だから気付くのが遅くなってしまったのだ。

ゴム手袋の「中」が、大変なことになっていたことに。

衝撃的だったので、見ない方が良いかもしれない

異臭の元は、なんとゴム手袋の「中」だった。

外側は臭わない。
手を入れるところから匂ってくる。

夏になり手汗をかくようになってきたせいかな?と思った。
不衛生な状態で使っていたことを後悔はしたが、その時はそこまで思い詰めることもなく「まぁ仕方がない。洗えばいいか」程度に考えていた。

先に外側を食器用洗剤で洗い、ひっくり返して内側もよく洗おう。
洗ったら日差しに当たるところに吊るして乾かせば、蒸れた匂いは取れるだろう。そう思って外側を念入りに洗い、さて次は内側を、と手袋をひっくり返した。

中は、予想もしない状態になっていた。

指先のあたりに、無数の黒い点。
おそらく、カビである。

文字通りのけぞり、驚きと気持ち悪さのあまり放り投げてしまった。

ゴム手袋の中にカビが生えるなんて、想像したことがなかった。
想像したことのある人、いるのだろうか?

もし「なんかゴム手袋が匂うな」と思っている人がいたら、中は見ずに処分してしまった方が良いかもしれない。

なかなか衝撃的な状態だった。
もう二度と見たくない光景である。

夏場のゴム手袋、どうしようかな問題

夏場は特に手汗をかきやすいし、湿気と温度条件的にカビが発生しやすいのだろう。

これまでゴム手袋の内部にカビが生えて臭くなる、という状況に遭遇しなかったのは、カビが生える前に穴が開き、取り替えざるを得なかったからかもしれない。
そういえば、最近ゴム手袋を買い替えたのはいつだっけ?と思うくらい前に替えたきりだった。

ゴム手袋の中を常に清潔に保つのは、結構難しい気がする。
週に一度、両面洗って外で干すべきだろうか。しかし日光に当てるとゴムが劣化しそうな気がする。かといって洗った後の両面濡れた状態で日陰に干してしまっては、なかなか乾かなくて逆に不衛生なのではないか。

ゴム手袋なしで生活できれば一番良いのだろうが、手が荒れやすいのでそれは避けたい。

ゴミが増えること、資源の問題を考えるとあまり気乗りはしないのだが、夏の間はゴム手袋をする前に、使い捨てのポリ手袋をすることにした。
ポリ手袋は一日使ったら、最後にキッチンや洗面所、お風呂の排水溝のゴミをまとめるのに使って捨てる。

以前の私だったら「そんなことのためにゴミを増やしたくない」と手荒れしてでも手洗いしたかもしれないが、それでは今の自分が幸せになれない。結果的に皮膚科に通い、薬を処方してもらわなくてはならなくなったら、通院のために時間を割いたりお金も余計にかかってしまう。

サステナブルとは過剰な我慢を強いることではない、ということを「カオスなSDGs ぐるっと回せばうんこ色」を読んで学んだ(今の世の中に対して、とても気持ちが楽になる本だった)。
ゴム手袋内部のカビの繁殖を防ぎ、ゴミをまとめるという二次利用をしてから捨てる、ということで、自分を納得させることにした。
衛生的な観点からも、この選択は妥当なのではないか、と思える。

必要と無駄

ゴム手袋の内部にカビが生えていた。

幸いなことに「ゴム臭が嫌だから」と毎回絶対手を洗っていたためか、食中毒やお腹を壊す事態には至らなかった。
しかしもし手を洗っていなかったら、ゴム手袋を使った直後に食品に触れていたら、健康を害していたかもしれない。

資源を過剰に使って無駄にすることには反対だが、安全のためならば必要と言える。
使い捨てのポリ手袋を一日一組使い捨てることにはなるが、自分と家族の健康のための、最善の選択ではないかと思う。


使い捨てのモノが多く存在し、うっかりすると過剰に消費してしまう世の中である。
使うときはよく考えて、無駄にしないように心掛けたい。

そしてゴム手袋の内部環境についても気を配ろうと思う!!!


ずり落ちない、袖絞りでフィットするゴム手袋、一度使ったらやめられない快適さ。
ポリ手袋と併用して、衛生的に大事に使おうと思う。



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