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幸福の器について

20年に1度のグレートコンジャンクションによって、風の時代に突入したと言われる2021年。

今年に入ってからふと興味を惹かれて、それ以来、毎日のように私を幸せな気持ちにしてくれるのが、エンジェルナンバーだ。

夜中に目が覚めて時計を見たときの、4:44。

通勤中の信号待ちで目に飛び込んできたナンバープレートの、9999。

職場に着いてパソコンを立ち上げたときに表示される、11:11。

いつも寄るスーパーのお会計、¥777。

寝る準備が終わって布団に入ったときの、22:22。

これまでの人生でも幾度となく見てきたはずなのに、ゾロ目を見ると、やけに心が弾むようになった。


私の心に根だけがあって、芽が出たままでずっとずっと眠っていた感覚がある。


宇宙のすべてはエネルギーでできていて、それは愛から生まれた。


心の中で芽吹いていたこの感覚は、何年もかけてしっかりと根を広げ、今ではポンッと大きな花を咲かせてさらさらと心地よい風に吹かれている。


数字もまた、宇宙のエネルギーのひとつ。


そのエネルギーについて知っていくうちに、日常生活にあらわれるいくつもの数字が、いくつものメッセージを送ってくれていることに気づいた。

特に、ゾロ目で現れるエンジェルナンバーはメッセージ性が強くて、素直な気持ちでメッセージを受け取ることができる。


これまで見ていたゾロ目は、野原に芽を出す四つ葉のクローバーみたいに、見つけたらラッキーくらいのものだった。

けれど今は、毎日そこかしこでゾロ目やエンジェルナンバーを見るようになって、毎日がラッキーな日になった。

そして、毎日がラッキーな日になって、半年を過ぎたあたりから、唐突に気づいたことがあった。


太陽の陽射し、肌に触れる風、思い切り吸い込む空気。

目に見るものすべて、聞こえるものすべて、触れるものすべて、味わうものすべて、香るものすべて。

ちいさな幸せは、あらゆるものに宿っているということ。

代わり映えもなくて、飽き飽きしていた毎日に、ちいさな幸せが積み重なっていくこと。

積み重なったちいさな幸せが、今ではおおきな幸せになって幸福を感じる器になっていること。

ちいさな幸せを集めようとして続けていたわけではないけれど、心に積もったそれは、今ではどっしりと幸福を受け取ってくれる器になっていた。

私にとってエンジェルナンバーを目にすることは、幸福を引き寄せる小さな習慣から、今ではより多くの意味を持つものになった。


自分の人生に、絶望しているとき。

自分の性格に、嫌気がさしているとき。

自分の心が、しおれてしまったとき。

自分の夢を、諦めてしまったとき。

そんなときは嘘だと思っていてもいいから、ゾロ目を探してみてほしい。

毎日毎日、どれだけくだらなくても、辛くて苦しくても、ちいさな幸せを集めてみてほしい。

アスファルトの街から出て、野原に咲く四つ葉のクローバーを探すよりもずっとずっと簡単だから。

あなたの周りに、無数に存在しているから。

そしていつか、集め続けたちいさな幸せが、あなたの幸福の器になるから。





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