夢

私には文章を仕事にしたいという夢があるのだが、パンクやポストパンクとその周辺の音楽のバーもやってみたいという願望もある。ある意味では文章を仕事にするよりはハードルは低いかも知れない。

うん、そんなに甘くないってのはよく分かってるのね。いざ開いたはいいが赤字になることだって大いに考えられる。けどまぁ、夢だからさ。言うだけタダってわけで自分の思い描く店ってこんな感じ、って暇な時に考えている。

場所は都内か神奈川だろうな。というか他の場所に土地勘がない。まぁ、都内や神奈川も色々すぎるが、そこそこ乗降客数ある駅から徒歩10分以内の商業エリアがよい。
パンク&ポストパンクのバーってジャズや一般的なロックのバーよりははるかに少ないだろうから競合店が近くにあるという事態は避けられると思うが、かかってる音楽が目的というより、居心地がいいからという理由で来店するお客さんもいるだろう。事実、私はたまに、あるジャズ喫茶に行く。ジャズのことなんてまるで知らないのに。つまり音楽が目的というより居心地がいいから足を運んでいるということ。コーヒーやワインを飲みながら友人とお喋りしたりするのにもってこい。もちろん一人で行って、本でも読むのもいい。店内を観察していると、カウンター席にいるお客はお店の人と喋っていたりする。私がやりたいのはそういう店なんだ。お客さんには法律や条例、マナーを遵守して頂き（もちろん私もだが）、そして店長である私が嫌がるようなことをしなければどんなお客もウェルカム、音楽目当てでもよし、私や他のスタッフ（居れば）と喋りたいから来るのもよし、ただ酒を飲みに来るだけでもよし、友人等との社交場に使ってくれてもよし、ってね。

音楽と酒、そして煙草は切り離せないので、当然「喫煙目的店」にする。煙草が吸えないパンクのバーなんて客が来るわけないわ。2020年に施行された改正健康増進法で、それ以降に新規開店した飲食店では喫煙は不可なのだが、20歳未満立ち入り禁止にし、主食を提供しないならば（簡単なおつまみ程度はOK）「喫煙目的店」として営業出来る（その他の許可も色々要るけどね）。私は料理するのが好きではないし、いや、そこまで嫌いじゃないけど人に提供するのが好きではない。ましてやそれでお金を取りたいと思わないのでそこは全然問題ない。

肝心の音楽はどうしようかね？あ、そこら辺も法律が絡みますな。私は沢山レコードやCDを持っていないので、サブスクを利用したり独自編集の音源をBGMにすることもあると思うが、当然のことながらそれらすべてに使用許可がいる。生演奏やDJをするのにもね。ケチって違反したら面倒くさいからそこら辺はちゃんとするよ。もちろん。

キャパはどのくらいにしようか。10坪くらいが理想だね。満席だと18人～くらいか。カウンター10席、残りはテーブル席って感じで。それ以上広いと家賃の問題もあるし、そもそも一人じゃ無理だわな。まぁ、用心のためにも常時もう一人居て欲しい（共同経営者？バイト？）。

コンセプトがはっきりしてない店ってのはやって行けないと思うんだよね。コンセプトのない店だけど料理や酒が旨くて安くて流行ってる店なんて沢山あるしさ。勝負になるわけがないって。

そして……パンクとポストパンクのバーをやりたいって言ってもね、私にはまだまだ勉強が必要だ。知らないパンクやポストパンクのアーティストも沢山いるからね。
「こんなのも知らないの？」ってお客さんにバカにされることも多いかもなぁ。けど知識マウントするために店に来られても困るってもんだ。
「知らないの？じゃぁ聴いてみてよ」ってのはもちろんアリだが。

インテリアはどうしよう？私、偽物とか「なんちゃって風」が好きじゃなくてね。本物や気に入ったものだけを置きたいというこだわりがある。たとえば私の部屋にはトルコ製の手織りキリムがある。10数年前に購入で2万円くらいと安価（今は円安なのでもっとするはず）なんだけど本物。
お客さんが居心地いい店を目指すのは当然なんだろうけども、自分が気に入らないんじゃしょうがないのよ。自分が好きなことをやりたい店なんだから。

というわけで長々と夢を語りましたけども、いつか実現させたいです。