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短時間でアイデアを出す手法「Crazy Eights」

デザインスプリントやワークショップで素早くアイデアを出したいとき、あなたはどうしていますか?今回は短時間でアイデアを出す魔法のような手法の「Crazy Eights」を紹介します。

Crazy Eightsとは

Crazy Eightsとは、あるテーマについてアイデアを出すときに、スケッチによって8個の新しいアイデアを出す手法です。この手法の大きな利点は、たったの8分で多くのアイデアを生み出せることです。5人が同時に行えば、わずか8分で40個のアイデアが生み出されます。まさにクレイジーですね(笑)

やり方

1️⃣ 大きな紙とペン、タイマーを用意します。(紙はA4でも構いません)
2️⃣ その紙を3回折った後に広げて、8マスの目を作ります。
3️⃣ タイマーを8分にセットします。
4️⃣ 紙の1マスに1つのアイデアを1分間でスケッチします。

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大切な事はアイデアの質より量です。何でも良いので、アイデアをどんどん出してください。頭に浮かんだアイデアは全てスケッチしましょう。短い時間なのでアイデアを詳細に描く必要はないです。もちろん、アイデアは8個以上出しても良いです。
「Crazy Eights」は基本的にはグループで行うことが多いです。8個のアイデアを出した後に、グループ内で共有しアイデアを決めます。その後、選ばれたアイデアはより詳細に練り上げていきます。

Crazy Eightsを上手く行うための秘訣

・簡単なウォーミングアップや練習をする
・テーマを明確にする
・自分のアイデアは自分自身で批判しない
・他人のアイデアも批判しない
・多様なメンバーをグループに参加させる
・快適な環境で行う
・細かく描かずに簡単に描く
・スケッチすることを恐れない
・とにかく楽しむ

以上の9個がCrazy Eightsを上手く行うための秘訣です。順に説明します。

1つ目は「簡単なウォーミングアップや練習をする」です。いきなりCrazy Eightsを行えと言われても難しいので、まずは1枚の紙に対して皆でやってみるなどウォーミングアップをしてみましょう。

2つ目は「テーマを明確にする」です。これは、アイデアを出す上では必要不可欠です。テーマを明確にしなければ、どのようなアイデアを出せばいいのか混乱してしまいます。

3つ目は「自分のアイデアは自分自身で批判しない」です。Crazy Eightsの目的はたくさんのアイデアを生み出すことであり、完璧なアイデアを生み出すことではありません。なので、どんなにおかしなアイデアでも批判しないで躊躇せずにスケッチをしてください。

4つ目は「他人のアイデアも批判しない」です。これは3つ目と同じ理由です。

5つ目は「多様なメンバーをグループに参加させる」です。異なる考えや視点を持つメンバーと共に行うことで、幅広いアイデアを生み出すことができ、選択肢が広がります。

6つ目は「快適な環境で行う」です。リラックスができて、クリエイティブな思考を働かせることのできる環境で行いましょう。

7つ目は「細かく描かずに簡単に描く」です。短時間で行う作業のため、細かく描く必要はありません。アイデアをたくさん出すために簡単に描きましょう。

8つ目は「スケッチすることを恐れない」です。Crazy Eightsでは完璧なスケッチは求められていません。大切な事は、上手くスケッチを描くことではなく、自分のアイデアを伝えることです。なので、あなたはアーティストになる必要はありません。

9つ目は「とにかく楽しむ」です。既成概念にとらわれずに創造性を発揮して、アイデアを出すことを楽しんでください。

まとめ

今回は、短時間で多くのアイデアを出すことができるCrazy Eightsを紹介しました。本記事でデザインプロセスの手法のひとつとしてCrazy Eightsを少しでも理解していただけたら幸いです。

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