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楽観的と能天気

楽観的と能天気は違う

「楽観的」と「能天気」、この言葉の違いを上手く説明できる人はいるでしょうか?

この2つを簡単に説明すると以下のようになります。

楽観的とは :
物事をうまくゆくものと考えて心配しないさま。
能天気とは : 
悩みなどなく、何も考えていないことを指す言葉。

つまり、「楽観的」は物事をプラスの方向に考えますが、「能天気」は物事に対してプラスでもマイナスでもなく、何も考えないということです。

あなたはどちらでしょうか?

「能天気」に気づいた瞬間

私は後者です。私が「能天気」だと気がつけたのはつい最近で、私自身が人生初の挫折を経験したことがきっかけでした(挫折については詳しくは述べませんが)。それまで、私はポジティブ思考の人間で、自分が「楽観的」な性格だと信じていました。その最中、私は人生で初めての大きな挫折をしました。それから私は自分に自信を無くしてしまい、物事をネガティブな方向へ考えてしまうようになりました。「前まではあんなにポジティブな性格だったのに一回の挫折でこんなにもネガティブになるなんて...」と思っていました。
ある日、私は一冊の本を読んだ時に、自分の「楽観的」な性格がとんだ勘違いだったことを知ります。その本にはこう書かれてありました。

能天気と楽観的。
ある意味、紙一重なのでわかりにくいが、この2つは種類が違う。
あまり物事を深く考えない人。つまり能天気な人には環境的に特徴がある。
それは、「周りの人や環境が、その人をしっかりと守ってくれている」ということ。
守られているからこそ、能天気でいられる。
この場合、まわりが助けてくれる時はいいが、何かの拍子で一人になった時は当然そうもいかなくなる。
引用:20代を無難に生きるな

これを読んでまさに自分のことだと確信しました。

私は今まで色んな人に助けられてきました。しかし、そのことにに目向けずに自分一人でなんでもできると錯覚していました。実際に人生で初めて挫折を経験し、本当の一人に追い込まれた時に自分を見失いました。それもそうだ、今まで「周りの人や環境に守られてきた」からです。
そもそも私は「楽観的」ではなかったのです。その本には「楽観的」に関してもこう書かれています。

本当の楽観的とは、周囲に左右されずに、どんな環境の中でも流されることなく自らが選択していく。
引用:20代を無難に生きるな

どうでしょうか?
あなたの周囲にいるポジティブ思考を名乗る人々に当てはまるでしょうか?

私は周囲の目を気にして、無意識に他人と比較し、本当に自分の意思で選択はできていなかったかもしれないです。しかし、私は挫折を経験して良かったと思っています。なぜなら、改めて自分と向き合うことができ、「楽観的」と「能天気」の本当の意味を知ることができたからです。どんな環境下でもブレずに自分のペースで「楽観的」に生きていくためには、この挫折は大きな一歩になったと確信しています。

挫折を教えてくれてありがとう。

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