佐藤雀@雀組ホエールズ主宰(劇団)

脚本と演出を担当。できればモノカキしながら一生青春をしていたい。 ■台本使用したい方「…

佐藤雀@雀組ホエールズ主宰(劇団)

脚本と演出を担当。できればモノカキしながら一生青春をしていたい。 ■台本使用したい方「上演台本の使用について」を必ず読んでください。 ■舞台出演希望・スタッフ・見学・お客様・スポンサーは大歓迎 ■惜しげなく台本公開中。感想をいただけたら大変うれしいです。

マガジン

  • 公演台本「ズルい奴ほどよく吠える」

    最終版までは無料で読めます。

  • 公演台本「稚拙で猥雑な本能寺の変」

    舞台台本です。最重要部分以外は無料で読めます。 (初演:2016年11月) 天正10年6月2日早朝。戦国の流れを一変させた「本能寺の変」 明智光秀が織田信長に謀反を起こしたのは本当なのか。 そこにタイムスリップしてしまった織部と明神のサラリーマンコンビ。 二人が目撃したものは教科書で習ったものとはまったく違っていた。 フィクションは時としてリアルを語る!

  • 公演台本「ひまわりの見た夢」

    舞台台本です。最重要部分以外は無料で読めます。 2014年6月に公演をした「ひまわりの見た夢」 家庭内殺人事件により壊れてしまう家族が向かうべき道を探る 2006年に実際に起こった事件を基にした創作です。 妹を殺害した私の弟が刑期を終えて帰ってきた 家族はどんな顔で弟を受け入れるべきだったのか 懲役12年 罪を償うこと 具体的には誰も教えてはくれない 被害者家族でありながら加害者家族となった 私たちが向き合うべき道 人として生きることの難しさを思い知るのは これからだった

  • 公演台本「硝子の獣」

    舞台台本です。最重要部分以外は無料で読めます。 少年犯罪の弁護士を生業にしていた男の娘が、ある日少年に殺害された。 常識が常識でなくなってしまった現代、「法」は人を守り切れるのか。 それでも少年犯罪のニュースは溢れ もはや私は法治国家の中で生きられない 刑期を終えて獣がこの町に戻った日 私は痛感したのです ありふれた一日を重ねて生きること それこそが​奇跡の積み重ねだったということを 2018年初演バージョンの台本です。 2024年3月「こずひろプロデュース」が赤坂REDシアターにて再演。

  • 公演台本「イヌジニ」

    舞台台本です。最重要部分以外は無料で読めます。 保護犬・保護猫の制度が浸透していなかった2015年初演。後に「雀組ホエールズ」の代表作のひとつになった作品です。 「お前、去年一年で何匹の犬や猫がこうやって殺されたか知ってるか?」「知らない」「どれくらいだと思う?」「千匹くらい?」「いや」「知らないって言ってるでしょ」「犬は3万。猫は10万匹だ」「え?」「一年で13万の命がこうやって失われるんだってさ」「そんなに・・・」「まったく、何が動物愛護センターなんだか」

最近の記事

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先ず公演台本を読んで見てください

まず、皆様!マガジンの中から公演台本をどれかひとつでも読んでいただけたら幸いです。読むだけであればほぼ無料です。 (有料の価値を感じられたら対価をいただけたら幸いです) ここからお仕事 公演台本の使用についてです。 公演台本は私が寝る間を惜しんで書いた、それなりに命を削って書いたものですので「誰でも無料で勝手に使っていいですよ」とは言えないのです。ケチだと言われてしまうかもしれませんが、そこだけよろしくお願いします。 最終的に使用しなくても「使用したいな」という時点で一

    • 「ズルい奴ほどよく吠える」5

      ■05 織部印刷工場(別の日) 織部と今日子。鍋を前に密談している。 今日子 「本当に大丈夫?」 織部  「大丈夫だよ」 今日子 「ホント?」 織部  「俺、元演劇部だぞ。中卒だけど」 今日子 「はいはい。頼んだわよ」 政春声 「ただいま」 今日子 「来た来た来た」 明日香声「お邪魔します」 政春と明日香来る。 織部  「おかえり。そしていらっしゃい」 今日子 「どうぞ、座って」 政春、明日香、座る。 政春  「お、鍋。暑くない?」 織部  「みんな揃

      • 台本読んで欲しいのでドーンと値下げしました。ここの料金設定むずかしいです。感想くれたらうれしいなあ・・・。

        • +4

          蒙古タンメン中本(続編)/渋谷

        • 固定された記事

        先ず公演台本を読んで見てください

        マガジン

        • 公演台本「ズルい奴ほどよく吠える」
          6本
          ¥400
        • 公演台本「稚拙で猥雑な本能寺の変」
          22本
          ¥400
        • 公演台本「ひまわりの見た夢」
          7本
          ¥400
        • 公演台本「硝子の獣」
          9本
          ¥400
        • 公演台本「イヌジニ」
          10本
          ¥400
        • 公演台本「享保の暗闘~吉宗と宗春」
          8本
          ¥400

        記事

          「ズルい奴ほどよく吠える」4,4A

          ■04 織部印刷工場 井上。五月蝿い中仕事を眺めている。 織部  「あ、先輩(機械を止めて)」 井上  「よお」 織部  「声かけてくださいよ。気付かなかったですよ」 井上  「いいのいいの。商売繁盛はいいことだ」 織部  「いや全然です。パソコンでできることが増えちゃったから印刷業界はもう零細中の零細ですよ」 井上  「敵はパソコンかあ。便利なのも考えものだねえ」 織部  「ホントですよ」 今日子 「井上さんご無沙汰しています」 井上  「今日子ちゃん、元気?」 今

          「ズルい奴ほどよく吠える」4,4A

          「ズルい奴ほどよく吠える」3

          ■03 福沢学園小学校・職員室  小学校の終業のチャイム。  雪、西川、城田。奥に教諭主任の吉岡。  立っている政春にやってきた城田がぶつかる。  散乱する書類。       城田  「織部先生、邪魔ですよ」 政春  「すいません」 雪   「大丈夫ですか?」 政春  「ええ」 あすさ 「城田先生何やってるんですか」 城田  「何がです?」 雪   「一言声かければいいじゃないです」 城田  「はあ?ボーっとつっ立ってるほうが悪いでしょ」 雪   「ぶつかるほうが悪いに決

          「ズルい奴ほどよく吠える」3

          「ズルい奴ほどよく吠える」2

          ■02 織部印刷工場 奥に工場がある設定。誰でも出入りできるような場所。 事務所兼生活空間となっている。 隅に仏壇(今日子と政春の両親)。 町工場(まちこうば)の機械音が会話を邪魔する。 政春と明日香、待っている。 政春  「・・・・・(喋っている)」 明日香 「・・・・・(聞こうとしている)」 政春  「・・・・・(喋っている)」 明日香 「・・・・・(聞こえない)」 政春  「・・・・・(喋っている)」 明日香 「・・・・・(ああ、こういうこと)」 政春  「・・

          「ズルい奴ほどよく吠える」2

          +9

          貝出汁らぁ麺 海美風/浅草

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          「ズルい奴ほどよく吠える」1

          配役 織部 治/織部今日子/織部政春 山中明日香/南雲 雪/西川康二 城田 錠/石原綾音/吉岡 武 大熊正夫/木田利光/明智三平 岩倉美香/井上俊介 ■01 福沢学園小学校・記者会見 シャッター音、フラッシュ。 校長の石原、教諭主任の吉岡が最敬礼でお辞儀。 奥に南雲、西川、城田。記者側に井上と明智、岩倉がいる。 石原  「えー。校長の石原でございます。この度、本校内にてこのようなことが起こったことは、誠に遺憾でございます。謹んで故人を偲ぶと共に、ご冥福をお祈りしたい

          「ズルい奴ほどよく吠える」1

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          麺しか食べてない日

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」24(終)

          ●第9幕 ○シーン24 現代の京都 客席内から織部と明神が登場。 織部  「2016年!2016年ですよ明神くん!!前と何も変わってない!良かった」 明神  「なんか空気が汚いですねえ」 織部  「そう?この汚い空気も含めて僕らの時代なんですよ。仕方ないでしょう」

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」24(終)

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」23

          ○シーン23 本能寺・信長の寝所・庭 信長、縁側で瞑想している。 脇に控えている蘭丸。たまともちは上手前。 どこからかコケコッコーと鶏が啼いている。 信長  「クックドードゥードゥルドゥー」 蘭丸  「一番鶏でございます」 信長  「蘭丸」 蘭丸  「はい」 信長  「この世で一番醜い生き物はなんだと思う?」 蘭丸  「・・・・・・ワニ?」 信長  「いいえ」 蘭丸  「わかりません」 信長  「人間よ」 蘭丸  「人間・・・」 信長  「互いに憎み合い、罵り合い、殺し合

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」23

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          武蔵家/菊名駅(横浜市)

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          前略、リュックの中から

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」21,22

          ○シーン21 山中・光秀軍の拠点 上手前高台に来る光秀。じっと眼下を見ている。。 そこにやってくる秀満、忠興。 秀満  「殿」 光秀  「知らせは来ぬか」 秀満  「残念ながら」 光秀  「秀満、忠興」 秀忠  「は」 光秀  「私は明智家の繁栄のために最善の方法を考えてきた」 秀忠  「はい」 光秀  「ひいてはそれが民のため、世のためとなる」 秀満  「はい」 忠興  「義父上」 光秀  「我らはこれより我らの義を全うする」 秀忠  「ははっ」 光秀  「敵は本能寺に

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」21,22

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」19,20

          ○シーン19 山中・光秀軍の拠点(夜) 烏帽子鎧の光秀、甲冑姿の秀満が上手前高台へ。 眼下に本能寺が見える。 秀満  「殿、いよいよですな」 光秀  「その後、報せはないか」 秀満  「未だ何も・・・」 光秀  「そうか」 秀満  「織部様も平太も必死で探しておりますが・・・」 光秀  「・・・」 秀満  「覚悟をお決めいただいたほうがよろしいかも知れません」 光秀  「すまぬ」 秀満  「全ては明智家のためでございます」 そこに上手よりやってくる甲冑姿の忠興。 忠興

          「稚拙で猥雑な本能寺の変」19,20