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恋人と同棲が始まりました

恋人「〇〇くん(さとうの本名)ごめん!いい物件見つかったから仮契約してきちゃった!ついでに〇〇くんのこと婚約者って書いちゃった!」

僕「ええええ!?!?!?!?」

恋人「とりあえず明日内見行こっか!絶対気にいるから!」

このスピード感、やはり只者ではない。何を隠そう、僕は女の子に振り回されるのが好きなのだ。いつの間にか己の肩書きが婚約者になっていたことに少し動揺しながら改めて惚れ直した。

翌日内見に行き、立地の良さ、各自の部屋があること、2口コンロが置けることなどが気に入って、その家に1月末から彼女と同棲することが決まった。
僕が静岡のホテルの厨房でひたすら長時間労働に励んでいたのは、新居の初期費用などを稼ぎ出すためだったのだ。

1月29日、荷物をバックパックに詰め込んで鈍行の電車でゆっくりと京都に帰った。京都の寒さに震えながら新居に向かう。

おかえり桝形商店街

ドアを開けると、彼女のお父さんが洗濯機の下で潰れていた。
「お、お義父さん?!(結婚していないけど)無事か!?!?」と思ったら、洗濯機の配線を繋いでくれていたらしい。そのまま洗濯機の下にいるお父さんに「初めまして、佐藤です。よろしくお願いします」と挨拶したあと、お母さんにも挨拶して、入居した。

彼女と一緒に暮らし始めておよそ10日が経った。
家具を搬入したり、うっかり懸垂台を買って部屋が殺伐としたり、100均やドラッグストアやスーパーなどで買い物をしたりして、少しづつ暮らしが整ってきている。人と一緒に住むということは、楽しい。恋人なら尚更だ。

何故か部屋がエニタイムフィットネスみたいに…


一人暮らしも十分に楽しんだのだが、やっぱり1人で生活をしていると自分のことを大切にできなくなってくる時期が周期的に訪れて、元気がなくなってしまう。セルフネグレクトというと大袈裟だが、まあそういう感じだ。
朝起きて人がいて、今日やることとか見た夢を話して、いってくるねと外に出て、帰ってくると家に人がいるというのは、とても良い。ありがたいことだなと思う。

間取りが2DKなのもいい。1Kユニットバスの独房のような部屋に3年住んだので、余計にそのありがたさが身に染みる。寝るところとご飯を食べるところ、作業をするところが分離されるのはかなり大きい。

これから生活がどうなっていくのか楽しみだ。とても楽しみ。生活を共にして、家計もある程度共有するとなると、これまでのお付き合いには無い「重み」みたいなものが乗っかってくる。
僕と彼女とその両親の6人のグループLINEが立ち上がった時にその「重み」を感じてちょっとビビった。ただその「重み」は不快なものでは無いし、前向きに人生をやっていく駆動力にもなると思う。喧嘩せず、でも適切にぶつかり合うところは議論して、より良い関係性を面倒くさがらずに築いていきたい。それが出来る相手と出会えて良かった!

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