頭で書く人、心で書く人。

「わたし、俳句はじめようかしら?」
唐突に、母が言った。
私が夏井いつき先生の書籍の編集を担当しているので、自分が俳句をはじめたら何か役に立つと思ったらしい。
今年の3月まで、高校の国語の教員をしていた母。俳句の上達はきっとはやいに違いない。しかも、老後、新たな趣味ができることはとてもいいことだ。生きがいにつながるだろう。

そんなことを思って、
「いいじゃん! 母、才能ありそうよ」
というと、
「いや、そんなこともないと思う」
と真顔になった。

「え?」
母が何でそんなことをいうのか理解できず、聞き返した。すると…、

母「私は頭で文章を各タイプだから、そんなに俳句には向いてないと思う」
私「頭で文章を書くタイプ…?」
母「そう。私は頭で考えながら文章を作るのよ。でも、あなたは違うわよ。あなたは、心で書くタイプなんだよ。だから、感情や体験が大事」
私「…そんなタイプ分けがあるんだね」

母はどこで私の文章を見ているだろう?という疑問は拭えなかったが(こっそりnoteを見ているのかな笑)、頭で書くタイプと心で書くタイプがいるということに対して、妙な納得感があった。

最近、文章への落ち込みがちょっとひどくてnoteをサボっていたが、もしかしたら、こんなタイプの違いもあるのかもしれないと思うと、少しスッキリした。
そして、今日友人と会って、「とものnoteが好きだよ。なんか心にすっと入る感じがするんだよ」といわれて、また励まされた。心で書いて心に届く文章を、もっともっと書けるようになれたら嬉しいな。

言いたいことは止まらないんだから、発信をやめるべきではないよね。これからも、モヤモヤしながら頑張っていこうと思う。
挫折からの若干の立ち直り笑
(これからも、よろしくお願いいたします。)

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noteはライターのストレッチ

いつもありがとうございます!スキもコメントもとても励みになります。応援してくださったみなさんに、私の体験や思考から生まれた文章で恩返しをさせてください。