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古民家で暮らそう!⑫「一国一城の主となる」

ついに、転居先の家が我が家のものになりました!43歳にして、初めて家というものを購入しました。
多くの方は住宅ローンを組んで返済し続けるという方法でしょうけど、我が家はそれができないので現金一括で購入しました。一気に手持ちのお金がなくなりましたが、今後、修繕費以外の費用に関しては返済しないで良いので、気分的にはかなり楽です。

仲介不動産屋の事務所で、売り主ご本人と物件を管理していた相手側の不動産屋、司法書士の方が立ち合いのもと、残金や登記に必要な書類の受け渡し、火災保険の仮契約、電気、水道、ガスなどの名義変更の手続きを済ませて、ついに鍵をもらうことになりました。
と言っても、田舎の家の玄関は内側から鍵をかけて、実際の出入りは裏口からというのが多いので、実は裏口の南京錠の小さな鍵をひとつもらっただけです。玄関の戸はアルミサッシに付け替えられていたので、いずれちゃんとした鍵付きの木の戸に作り替えようと思っています。蔵の戸などが手に入れば、更に良い感じになるんでしょうけど。

眼の前に倉庫があって暗い玄関先

全ての手続きが完了したので現地に移動して、不動産屋の社長さんが近所の方と区長さん宅へ一緒に挨拶回りをして下さいました。
さて、ご近所さんはどんな方が住んでおられるのでしょう…ちょっとドキドキでしたが、今日、挨拶をさせて頂いた方は皆さんとっても良い方ばかりで、お隣の奥さんも可愛らしくてとてもいい人でした。
それに、裏の畑を借りているというおばあちゃんがちょうど畑仕事をしに来ておられたので、ご挨拶をさせて頂いてしばらくお話をさせて頂きました。とても気さくな方で、後日、まだ引っ越しもして来ていないのに、たくさんジャガイモをくれました。

挨拶回りが終わると、今度はリフォームをお願いする業者さとの打ち合わせです。実際に引っ越しするまでにはまだ時間があるのですが、どこをどれだけ手を加えることができるのかは費用の問題なので、希望することはいちおう全部お伝えしてお見積もりを出して頂くことにしました。

庭にで~んと鎮座するこの巨大な倉庫、かなり広くてちょっと魅力的ではあるんですけど、天井が腐っているし、これがあることによって母屋に風が通りにくくて目障りなので撤去してもらいます。床板と木の窓&窓枠は他でも使えるのでもらっておくようにします。
奥にある和箪笥は、捨てないでもらうことにしたものです。上に乗っているのは昔のコタツのヒーターです。

農機具の収納と、播州織のかせくりを行っていたと思われます

それから屋根の張り替えもしくは塗り替え、それと床の張り替えは最低お願いするかな…。予算オーバーだったら床は自分でするかもしれないですが、畳をめくってみると束と大引きはしっかりしていました。根太がなくて、大引きに直接床板が張ってあり、その上に畳が乗っていたので床がフカフカする箇所があったようです。シロアリには既に食われていましたが、今はいないみたいなのでちょっと安心しました。基礎となる柱の根元が食われて浮いていた…ということになると大変な工事になりますので良かったです。

一番の問題は、キッチンをどうするかということでした。業者の社長さんと一緒にあれこれ考えながら現場で案を出してみたのですが、今のキッチンが母屋と離れのつなぎ目の真下に位置しているので、屋根のひさしの低い位置に天井があります。
なので、必然的に天井が低い分、床を低くしてあるので、床下の空間を作る余裕が無くて地面にそのまま床材を貼ってあるような状態です。このままリフォームをしても床の湿気で床板がすぐダメになるのは目に見えているので、この場所は諦めて、元通りの屋外という扱いに戻して、中庭にするかな。
ただ、母屋と離れが繋がっていないのはかなり不便なので、通路や土間は今のまま繋げたまま残します。キッチンの場所に関しては、まだ思案中です。

キッチンは、土間の地面に直接板が敷いてある状態でした。

この左側に見えているガラス戸の食器棚のようなものですが、奥もガラス窓で手前もガラスのちょっと変わった作りですが、見た目がおもしろいので、これはこのまま残したいと思います。
部屋についている電気は蛍光灯ばかりなので、全部白熱灯の電気に取り替えます。

昔の食器棚なのかな?

こちらが和室の4部屋。なかなか立派な梁が入っています。4つの内、キッチンから続く2部屋は板の間にしようと思っています。昔の小学校の床のような感じにしたいです。戸で細かく区切られているけど、冬以外のときは全部戸を外して繋げておくようにします。

田舎の家のよくある「田の字作り」

他にも部屋がたくさんあるけど、とりあえずこの写真は繋がった離れの屋根裏部屋です。まっくろくろすけが住んでいそうでワクワクする空間なのですが、この立派な梁が邪魔で立ったまま歩くことができないので、部屋として使うのは無理ですが、かなり広いので物置だけにしておくのはもったいない感じがします。

離れの屋根裏部屋

こちらは母屋と離れを繋いでいる廊下です。廊下そのものは結構広いのですが、後から繋ぎたして配置した部屋があるので、あきらかに機能的でない感じです。どこをどのように配置転換をすれば良いのかなかなかイメージが出来ませんが、追々、不要な部屋は解体することにします。

離から母屋の方に続く廊下。凸凹していて機能的ではありません
母屋と離れをつないでいる箇所の屋根の部分
普通の玄関。床板もあまり魅力的ではない板が貼られている

あれこれ考え始めるときりが無いですが、やっと自分の好きなように手を加えることができる家を手に入れたので、ゆっくり楽しみながら理想の家に作り変えたいと思います。

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