エゼキエル書15章1節ー8節
「枝となる時」
エゼキエルが注目するのは植物でもぶどうです。実でも果汁でもなく木の枝そのものです。そもそもぶどうは折れやすく、弱く、曲がっていて木材には向いていません。加工しても小さな木釘にさえできない役に立たない木。これがイスラエルの象徴です。
だからこそ不思議なのです。このような地味で目立たない木が豊かな実をつける事実が。私たちも決して立派な人間ではなかった。地味で平凡で時に人よりも劣るところのある存在でしかない者。そのような者が神に選ばれ、神に救われ、多くの実を結ぶ者