Misskey小説 与謝野晶子の刑務所襲撃

※アホなテンションで書いたので中身は期待しないでください。

「グワー!」
刑務所でヤクザがまた一人殺された。与謝野晶子の仕業である。
「・・・やはり、ここで出会うか。力道山。」
力道山と与謝野晶子。2人の超能力者が対峙する・・・。

事は三日前だった。

「助けてー!力道山、お金ないけど助けてー!」
こんなことが書かれた非常に情けない手紙が力道山のところへ送られてきた。
送り主は石川啄木。借金まみれになってコンビニ強盗をした男である。なお、啄木は自称文学者なので当然のことながら逆にコンビニ店員にボコボコにされた。そんな男が入った刑務所では自殺が流行していた。これを啄木は自殺に見せかけた連続殺人だと解釈し、プロレスを引退してボディーガードの会社を始めた力道山に手紙で助けをよこしたのだ。

なお、2人に面識はない。

元々刑務所を運営している役所から自殺の調査を依頼されていた力道山は手紙のことは放置しつつ、刑務所にやってきた。そして、この惨劇というわけである。

「与謝野晶子、なんのつもりだ。何故刑務所の人間を殺している。」
与謝野晶子・・・、力道山は名前を知っていた。剣道初段、古代シンデレラ拳法5段、その他非道な殺人術を多数持ち合わせる恐るべき女流小説家であった。しかし、何故そんな小説家が刑務所を襲撃したのか理由が分からない。
「理由?単純だ。生活費を稼ぐためだ。私はね、教祖ビジネスを始めたのだよ。しかし、ただやったところで信者など来ない。そこで・・・。」
与謝野晶子は恐るべきことを口にした。
「考えたんだ。刑務所にいる犯罪者共を殺せば、私はろくでなしを殺した偉人となり、教祖ビジネスに箔がつくとね。」
衝撃の理由であった。いくら罪があるとはいえ、金儲け、それも教祖ビジネスのために人を殺したのである。彼女は死刑にしなければならない。
「なるほど、実にふざけた理由だ・・・!」
力道山は早速殴りかかった!プロレスを引退としたとはいえ、その戦闘力は未だに維持されている!
「ハイヤー!」
与謝野晶子は両腕で防御した。その瞬間に与謝野晶子の力量を一瞬で理解した力道山。
強い、実に強い。パンチを防いだ両腕の動きに無駄がない。もちろん、腕には良質な骨と筋肉が搭載されている。

だが、勝つ方法ならある・・・!
ブン!一旦後方へジャンプした力道山はじっくりと構え、静止した。
「・・・。」
与謝野晶子はその隙を襲撃しなかった。間違いない、何か裏がある。普通の格闘家なら、そのまま連続で殴りかかるものだ。それをしなかったのは攻撃を無駄であり、何かしら別の動きを行うべきだと判断したということである。

5秒・・・一瞬だが、与謝野晶子は思考を巡らせた。脳内の時間はゆっくりと流れる。何を狙っているか分からない。だが、このまま攻撃をしなければ逆に自分が追い詰められる・・・その結論を出した与謝野晶子は賭けに出た!
「スーパー・ファイア・シンデレラ・パンチ!」
炎をまとったパンチが力道山を襲う!この技は富士山の奥地で修行した超能力者だけが放てる技であり、シンプルにして古代シンデレラ拳法の極致とされる。この技を防御することは困難!避けるしかない・・・もちろん、その後も死の必殺技を与謝野晶子は用意している!
「サークル・ガード!」
だが、力道山はその上を行っていた!宣告を行った後、力道山あh腕を一気に回し・・・恐るべき突風が吹き荒れた!
旋風は全てをかき消す。炎が消え、与謝野晶子のパンチは外れた!その隙が致命傷となった・・・。
「グワアアア!」
与謝野晶子に貫手・・すなわち必殺のチョップ突きが放たれた。心臓は避けたもの、おびただしい血を流す与謝野・・・勝負は決した。
「な・・・。」
「残念だったな、プロレスは辞めたけど、体は鍛えているし、勝負勘も腐っちゃいねえんだ。」
「・・・そうか。」
与謝野晶子は死を覚悟した。彼女自身は超能力へ傾倒し、古代シンデレラ拳法を身に着けた。だが、力道山は習得した超能力を使わず、己の筋肉のみで勝負を決したのだ・・・。この意識の差は圧倒的な致命傷だったと与謝野晶子は反省の念を抱いた・・・。

後日、戦いを見ていた石川啄木は失禁しながらその場から逃げていたことが判明した・・・。

終わり。 

※同じ内容をMisskey(ノベルスキー)に置いてあります。

https://novelskey.tarbin.net/notes/9lud4dsgsn

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