見出し画像

ジムに一年通って10kg太った結果気づいた誰でもできる痩せるために必要な考え方

食事制限なしで好きなだけ食べてよくて、トレーニングさえしっかりすれば痩せられます。

このことを私は信じていましたが、私にとっては違いました。

私はジムに通い始めて約2年になりますが、一切痩せませんでした。むしろ10kg増えました。大きな理由は目標をダイエットに定めなかったからです。あわよくば筋トレを続けていれば痩せるのではないかと漠然と思っていましたが、それは完全なる幻想でした。

10kg増えたのは、筋肥大した影響もあるのでは?とも思えますが、違います。ふつうにたるんでいます。確かに記録は伸びていっていますが、ふつうにたるんでいます。

あわよくば痩せるかもしれないと思っていたいたのですが、それにも一応理由はあります。大きい筋肉を動かすと代謝が上がり、その分燃焼されるという知識をどこかからか仕入れていたので、その効果を期待していました。

少しだけ言い訳をするとダラダラトレーニングをしていたわけではありません。トレーニングはしていて、その効果も出ていました。徐々に挙げられる重量も増えたからです。
BIG3といわれるベンチプレス、スクワット、デッドリフトという3種目をメインにやるトレーニングをしていて、記録は徐々に伸びてやりがいはありました。やりがいはあって体の変化も感じていたので、あわよくばと思っていましたが、ダイエットの面では結果はでませんでした。

なぜ効果が出なかったのかについては心当たりがあります。このころの私は、食事制限だけは絶対にせずに痩せたいという理念を持っていたからです。なぜこんな理念を持っていたかというと、仕事が終わったあとに何かを食べずには気持ちが落ち着いていられないからです。間食が、主にストレスの発散になっていました。これを取り除くことはどうしてもできなかったのです。移動時間も長いため、暇つぶしの一つとして食べていました。

さらに、若い頃に一度有酸素運動で一気にやせた経験があり、有酸素運動信仰もありました。特にLSDといって長距離ゆっくり走って一気に体脂肪を燃やすという手法で成功したことがあったことも後押ししました。週二回平均して40分ほど走り、2週間に一回ほど90分以上走り続けるという手法です。これが当時は結構ハマっていて、平日コンスタントに走り、土日のどちらかでロングで走るということをしていました。
これは比較的簡単だし、疲れないので続けることもできて、平気で1〜2キロは落とせていました。この習慣があったのは約10年前です。

こういった経験を踏まえた上で、食事制限無しで痩せられると信じ込んでいました。

ダイエット以前に考えるべき効果的なこと

こうして書けば当たり前の話になりますが、気づくべきことを私はこれまで無視をしてきました。食事制限をさけては通れないのに、なにか理由をつけて食事制限を避けていました。なぜ食事制限を避けていたかというと、食事制限をしてしまうと今の自分のストレスとかが耐えられなくなると思ったからです。お酒をやめられないなどの依存と似たような症状だと思います。

ここまでくるとダイエットをするために必要なことはなにかわかってきました。ストレス発散をするために間食が必要、と私の習慣が訴えかけてきたからです。これまでの私の頭のなかの判断は、ストレスを貯めるぐらいなら、間食をして緩和しよう、という思考回路が働いていたからです。
この思考回路から脱却するために必要なのは、ストレス発散より強力な理由を見つけることです。ストレスを抑え込むというミッションが最重要課題で、それを抑え込むのに有効なのが間食という図式になっているので、この図式を書き換える必要があります。

毎朝、コーヒーショップに立ち寄り、決して安くないコーヒを買い、一日を始める人は多い。だが、このちょっとした贅沢が、一年間でどれほどの額になるか気づいていない。

『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』 ビル・パーキンズ著

食欲という欲望より、大きい欲望が成功を呼ぶ

これまでの私の日課は、間食でした。この間食が私を支える時間でした。

ここまで書くと、そもそもダイエットなんて無理だろ、って自分でも思えてきましたが、当時は有酸素運動に絶対の信頼をおいていたので、できると信じていました。
職場までの途中にコンビニがたくさんあると思います。私の通勤経路にも当然あり、どんな職場でも通勤になれる頃には、自分のお気に入りのコンビニができています。さらに問題なことに自動販売機の横で休憩することが好きでお気に入りの自動販売機があります。
毎晩帰りが遅くなって、帰りの道中が長く小腹もすくのと、退屈なのもあり、コンビニによります。パンとコーヒーを買って、ゆっくり車の中で食べる時間が落ち着く時間になっていました。ストレスが溜まってくると、パンだけではなくからあげくんも足されることがあります。
この時間は私の中では大切な時間でした。ここの時間でなにかリセットされる感覚を得ていたからです。こういった自分を支える時間になっているので、食事制限に手を付けることができていませんでした。

客観的に見れば誰でもお気づきだと思いますが、確実にこれが原因です。
摂取カロリーが必然的に大きくなる構造なので、痩せるわけがないからです。

しかし、ある時私の中で変化が起きました。
私の中で起きたのは、日々のリラックスと自分の体型・見た目を比較し、後者を優先させようという思考の変化です。

間食で得られる僅かな喜びよりも、健康な体を手に入れるほうが重要だと考えられるようになってきたからです。これまでは、そんな長期的な目標よりも手前の幸福ということで、日々の間食が優先されてきました。ほぼ私の人生で間食に勝ったものはいません。そこを超える理由を自分で作ることができたからこそ、食事制限をしようという気になることができました。

きっかけはちょっとした発想の転換だったと思います。ポイントは日々手に入れている喜び(今回の場合は間食)を捉えることができて、それを更に長期的な喜びと比較することができたのが大きいです。この比較ができたことで初めて、自分の置かれている状況を知ることができたからです。

誰でも簡単に欲望との向き合い、欲望を抑えていく方法

欲望との向き合い方といっても、じゃあ具体的にどうやって向き合うの?という話になると思います。今回私がやったように、その欲望で手に入っている喜びはなにか?という喜び・快感をとらえることが重要です。

・タバコを吸うときにリラックス
・缶コーヒーを飲むときのリラックス
・お酒を飲んだときに楽しい時間や現実逃避
・ジャンクフードの匂いに負けて食べる美味しい時間
・パンチのきいたスナック菓子
・夜のラーメンの満足感

どれも最高のイベントではありますが、心に残る思い出ではないと思います。
もちろん極論でこれらすべてをなくす必要もないですし、楽しさは当然あると思っています。
ですが、これと引き換えに手に入ったものがあるかもしれないという可能性を検討する価値は十分にあると考えています。

これらの欲はとても強力なので、そういった比較をさせてくれる余裕を与えてくれません。ですので、それに気づく精神力が必要です。

精神力がなければ、欲望に勝って落ち着いた客観的な視野を持てないからです。

ただ人間難しいもので、常に精神状態が高い状態で過ごすことはできないです。そしてここでは、常に精神状態が高い状態をキープするための習慣づくりの話をしたいわけではありません。なぜなら、そんな精神を作るために、精神力が必要になってしまうからです。そうではなくおすすめしたいのが、この方法です。

精神力が高いときは必ずだれでもたまにあります。
そのときに落ち着いてこの比較することを思い出してみることがおすすめです。
それだけです。

一回では変わりませんが、そういったことを繰り返していくと、ふと考えが変わるときがやってきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?