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「1億総"かまってちゃん"時代」から抜け出る。

 内閣府のホームページに「1億総活躍時代の実現に向けて」という記載がありました。アベノミクスのあたりからこの言葉が掲げられていたように思いますが、政治的観点からできることには限界があります。

それはさておき、

1億総かまってちゃん時代からどう抜け出すかが、
これからの時代をオモシロク生きる鍵になるように感じています。

一人ひとりが無自覚な"かまってちゃん"を卒業することで、
世界はあなたの足元から変わっていきます。

え?かまってちゃんではない?

そうですか、
私自身も以前はそう思っていました。

そう考える方も、
もしお時間が許すなら、もう少しお付き合いください。

この記事は"かまってちゃん"を否定するものではありません。

さて、"かまってちゃん"について検索してみると色々あるようです。
少しだけ見てみましょう。

・自分が会話の中心にいないと気が済まない、
 もしくは自慢話をしないと気が済まない人

・自分どれだけ「できたか」をいつも
 アピールして人から認めて欲しそうな人

・いつも誰かと行動したがる寂しがりやな人

・自分の思い通りにならないと
 不機嫌になり怒ったりする子どもっぽい人

Heart Life こころの悩み相談所 HPより抜粋

まあ、自己肯定感が低く、承認欲求が強いなど、
他にも現象としては様々とあるようです。

このような現象だけに目を向けて、
こうすべきではない、こういう振る舞いは良くないという
議論になりがちですが、その浅いところで議論していても
だいぶ薄っぺらい話になるように思います。

"かまってちゃん"な人がいるのではなく、
"かまってちゃん"という現象が、
起こることが、起きるべくして、起きているだけです。

そこから抜け出る手がかりになればと思っています。

話を戻しますね。

言動に出ているかまってちゃんもいますが、
潜在的なかまってちゃんというものもあります。
文字通り、潜在していますので、表には顔を出しません。

顕在化している"かまってちゃん"も潜在的な"かまってちゃん"も
顕れが違うだけで、起きていることは同じです。

潜在的な"かまってちゃん"は
まあまあ辛い。

さて、上記のかまってちゃんの顕れをみて、
「ほら!自分はかまってちゃんじゃない!」と言いたい方もいらっしゃると思います。

以前の私もきっと、
そう言ったに違いありません。

私の話をしていきましょう。
"潜在的なかまってちゃん"のお手本のような感じでした。

上記のもので言うのであれば、
会話の中心にはいなくても大丈夫でしたし、
自慢話も特にしようと思いませんでした。

表面上は・・・。
内側ではだいぶ葛藤があったように思います。

私のケース

もっと話を聞いてほしい・・・
でも、あまり出しゃばり過ぎてもよくないしな、
ここは我慢しよう。

これだけ頑張ったことを話したい、
この成果を褒めてほしい・・・
でも、自分で言うのもなんか自慢っぽくなって良くないな、
ここは我慢しよう。

自分の思い通りにならない時は、
不機嫌になったら子供っぽいし、嫌なやつに思われたくないしな。
うん、ムカつくけど、ここはグッと我慢だ。

どのケースも、しれっとした澄まし顔で、
やり過ごしていたように思います。

表では、スカしていても、内側では起こっている"かまってちゃん"
これをやっていると、だいぶ疲れるかと思います。

他にも潜在的かまってちゃんの顕れは、他にも色々と見かけます。

SNSで見かける潜在的かまってちゃん。

SNSにはかまってちゃんで溢れています。
投稿の文章には、そのまま以下のようには書いてありませんが、
こんな声が透けています。どれだけ隠しても溢れ出ています。

「どう?どう?どうなの?ねえ?いい発言じゃない?」とか
「こんな成果を上げたんだよ、褒めて褒めて!」
「こんなに幸せなんだよ!」
「こんなに不幸なんだよ!可哀想でしょ」
「こんなに頑張っているんだよ、ねぇ、誰か褒めて」

いかに、自分が大丈夫か。
いかに、自分が幸せか。
いかに、自分が不幸か。
いかに、自分が間違っていないか。
いかに、自分が可哀想か。
いかに、自分がすごいか。
いかに、自分が頑張っているか。
いかに、自分の現状が仕方なかいか。

SNSはこんな主張で溢れているように感じます。
どの主張も角度は違いますが、
やっていることはほぼ同じに見えます。

自身の存在意義を認めて欲しくて仕方ない
これを「外側」の反応(評価、賛同、同情等)を得ることで、
埋めようとしているのです。

ただ、この話の続きが、
「人に認められなくてもいいんだよ、自分で自分を認めてあげうよう!」みたいな安い話にまとまっていくことになることも多いようですが、
それは、だいぶズレた話のように思います。

かまってちゃんの大好物は。

 さて、ここまで書いた通り、潜在的だろうが、顕在化していようが「かまってちゃん」に起きていることは同じです。言動に、それを表に出すか、出さないかの違いであり、起きていることは同じです。

そして、多くの場合
共感が大好物です。
「わかるー!」「そうそう!ほんとそれ!」「大変だったね!」
「それでいいんだよ!」「大丈夫だよ!」「頑張ったねー!」
「すごいねー!」「優しいねー!」

この手のものが大好物です。

これを求めて毎日手を変え、品を変え「主張」します。
欲しがっていることをバレないように「主張」します。

(多くの場合、バレています)

そして、共感てくれる人を「いいやつ」
共感してくれない人を「嫌なやつ」「わかってないやつ」と認定し
「いいやつ」を"友達"と言い出します。

人間は多くの思考に縛られています。
縛られていると言うよりも、自分で自分を縛っています。

思考には規定、想定、戒律、常識、都合など様々ありますが、
それは一人ひとり違います。

「みんな違ってみんないい」みたいな
浅瀬の話はする気は起きませんので続けます。

思考(規定、想定、戒律、常識、都合等)に囚われているという自覚はない場合がほとんどで、無自覚が故に、知らず知らずのうちに受けています。

そして、似たような思考(規定、想定、戒律、常識、都合等)を持っている人を「気が合う」としがちです。

歳を重ねれば重ねるほど、
多くの思考(規定、想定、戒律、常識、都合等)に囚われていきます。

ちょっとだけ怖い話をすると、
歳を重ねて、囚われが増えれば増えるほど、気が合う人は少なくなります。
右を見ても左を見ても、気に食わないことが増えていきます。
これは、老人が短気になりやすい仕組みともいえます。

共感はクソだ!と言うつもりは一切ありません。
時に共感されてホッとすることも大切だと思っています。
重要なのは、その先です。

共感されると、安心しますよね。
その安心している私は、不安な私です。
自らの無自覚の思考の影響を受けて、不安になっている私です。

共感されて安心して、その場を凌いだとしても、
またその安心感が欲しくなります。
こうして、その無自覚な思考に影響された不安な私(エゴ)が肥えていきます。

超えたエゴは、もっともっと欲しがります。
そして共感してくれる人のところへ足を運びがちです。

私はカウンセラーとして、気をつけているのはここです。
共感しないのではなく、安易な共感で、相手のエゴを肥やさない。
共感する時は、かなり慎重にエゴを肥大させないように、アプローチし、
緩んだところで、必ず、その私と向き合えるように持っていく。

かまってほしい私を観る。

 自分の存在意義を認めてほしい、いわゆる承認欲求というものは、
あなた自身が自分自身の価値を疑っているからでもあります。

疑っているが故に、共感されて安心したくなったり
疑っているが故に、背伸びをしたくなったり
疑っているが故に、誰かを下に見たくなったり
疑っているが故に、誰かをすごいと崇めてみたり
疑っているが故に、不足感を感じ、何かで補おうとしたり 

そんなことが起こっています。

そうしたい私を「そんなことしなくていいんだよ」と言い聞かせることなく、ただ、その私を知っていく。

言い聞かせている時、見て見ぬふりをしているだけです。
そんなことをせずに、ただ、向き合っていく。

これがあるから安心、共感してくれるから安心、
こんな評価があるから安心、これだけ能力があるから安心、
誰かがすごいと行ってくれるから安心。等々。

本気で自分自身と向き合っていくと、
そんなものを頼るまでもなく、
何かで規定するのも憚られるような私が顕れてきます。

そうなった時、晴れてかまってほしい私が成仏します。

顕在的かまってちゃんであろうが、
潜在的かまってちゃんであろうが、
起きていることは同じです。

向き合いましょう。
そして、何かで補う必要のない私、共感や承認など必要のない私で
力強く歩いていきましょう。


「向き合う」というのは、
自身の思考や言動を見て、反省するのではありません。
思考や言動と向き合うと、あれこれと判断して、反省したり、
そうしている自分を責めたりしがちで苦しくなります。

思考や言動をあるようにする私と向き合っていきます。
そこには肯定も否定も判断もありません。

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