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[閉鎖病棟入院日記18]入院は社会復帰を遠ざける

安易に入院すべきではない

私は現在精神科の閉鎖病棟に入院していますが、その患者の中でもかなり症状は軽い方と言われています。

入院している患者のほとんどは双極性障害か統合失調症、もしくは自閉症の行動障害など、かなり重い症状を呈している人です。

私はパニック障害からくるうつ病なので、その中ではまだかなり症状が軽いと言えるでしょう。

入院を経験してみて、症状が軽い精神疾患の患者は入院すべきではないと思います。

なぜなら他の患者の生ぬるい雰囲気に流されてしまって社会復帰をする気がなくなってしまうからです。

実際私は入院期間中、医者や看護師に「とにかく休め」としか言われず、社会復帰の訓練も受けさせてもらえませんでした。

病棟の中でも作業療法といって訓練に近いものはありますが、それでも私にとってはお遊びのようなものでした。

社会復帰に必要なのかと言われればNOでしょう。

入院すべき人

逆に入院すべき人はどういう人かというと、仕事や学業で疲れ切ってしまって、精神症状を呈している人です。

入院するととにかく刺激のない環境で休ませてもらうことができます。

3度の食事も付いているので自分で何も家事をする必要がありません。

仕事などで疲れ切ってしまってうつ病を発症してしまった人などは入院が回復に一番良いのではないでしょうか。

私の母も働いている中で3回ほどうつ病を発症したことがありましたが、その度に入院して復活していました。

母の場合も仕事で疲れ切ってしまったが故のうつ病だったので入院が功を奏したのだと思います。

他にも、統合失調症になってしまって、幻覚や妄想を制御することができない人や、双極性障害になって感情のアップダウンに体がついていかない人などは入院が効果的だと思います。

入院の良い点

入院の良い点の一つとして、医師の診察がこまめにあることが挙げられます。

私の入院している病院は週に2回ほど診察がありました。

なのでこまめに薬の量やタイミングを調整してもらうことができました。

その結果回復が早まる可能性も高くなると思います。

また、うつ病などの急性期は気分の落ち込みと共に、食欲がないとか睡眠がしっかり取れないなどの悩みを抱えることが少なくありません。

その場合も入院中であれば内科の診察を受けることができますし、頓服薬も用意されています。

私も入院中に自律神経が乱れて風邪をひきましたが、看護師に話したらすぐに内科の医師が診察に来てくれてわずか2日間で風邪が治りました。

また睡眠の不調などにも頓服として睡眠薬を追加で飲むことが許されています。

普通の外来では処方してもらった薬以外は飲んではダメですが、入院していればそれ以外に頓服薬として様々な薬が準備されています。

私はパニック障害なのでパニック発作がたまに起きることがありますが、病院にロラゼパムが頓服として用意してあったことからすぐに対応することができました。

入院生活では外来診察ではできないこまめな対応をしてもらうことができます。

まだ病気になったばかりの急性期で、常に飲む薬が固定されておらず調整中の時などにも入院してみるのはおすすめです。

もし万が一服用している薬が合わなくて副作用が出てしまっても、入院中であればすぐに対応してもらうことができます。

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