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Xにおける精神疾患の障害年金騒動の考察


障害年金から脱出できないのはそれだけ精神疾患が重い障害だから

タイムラインは詳しく追々かけていないが、おそらく騒動は以下のツイートが発端だと思う。自称精神科医が言うには、障害年金を受給した人がその後症状が改善したのを見たことがないという。

うつ病兼発達障害の自分からすると、障害年金があるから病気が良くならないのではない。障害年金から卒業できないほどうつ病というのは良くなりにくい病気なのである。もし障害年金がなくなれば病気が良くなるような症状が軽い人というのは、障害年金のあるなしに関わらず病気は良くなっているだろう。

それに、障害年金を受給するレベルまで病気が悪化した人が自立できるくらいの給料が稼げる仕事に就けるかというとかなり難しいだろう。例えば、私のように大学生の時にうつ病を発症し、それから3年経って寛解してから就職活動をしても新卒枠からは外れているので、とてもじゃないがまともな仕事には就くことができない。

日本は一旦履歴書に空白ができると就職するのがとても難しい。それは新卒、第二新卒、転職においても全てにおいて通じる。一般的には3年以上履歴書に空白ができるとそれだけで書類審査に落ちるようである。さらに、一度でもうつ病を発症してしまえばそれまでの元気な自分に戻ることはとても難しい。元通りのパフォーマンスを仕事で発揮するのが難しくなるということだ。そんな状況において、履歴書の空白を覆すほどの実績を残せるかというとかなり微妙である。というか、ほとんどの人には無理だと言えるだろうl。

障害年金の審査は医者の主観に左右される

また、上のツイートは間違ったことはいっていないと思う。特に開業の精神科医は固定の患者をストックしておきたいはずなので、障害年金を受給したい患者と、受給を停止させて患者を失うリスクをわざわざ負う必要のない精神科医の思惑が重なり、受給をやめづらい構造は少なからず存在している。しかしだからと言って、障害年金の存在があるからといって精神疾患が治らない人がいるかと言われればそれはないだろう。治る人は治るし、いつまでも福祉に頼るのは情けないという思考の人であれば、まともに働けるようになった段階で障害年金は受給停止になるだろう。つまり結局は患者の、社会復帰への意欲次第だと言えるだろう。

上のツイートに関しては共感を感じ得ない。ぶっちゃけ今の障害年金制度は客観的な判定基準が曖昧すぎると思う。医者の診断書次第でどうにでもなってしまうので、医者が重い診断書を書くような人であれば障害年金に通りやすくなるし、逆にそうした福祉制度に理解のない人であれば通りにくい制度になっている。普通に考えて第三者の客観的な判断基準を入れるべきだろう。

障害年金の審査は医者に診断書を書かせれば勝ち

では患者側は障害年金をもらうためにはどうすれば良いのか。それは医者ガチャを回しまくることである。上のツイートにあるように、精神の障害年金の新規採用率は93.6%、継続採用率に至っては99.3%という驚異的な確率の高さだ。だからこそ、障害年金というのは医者に診断書を書かせれば勝ちということができる。

なぜならそもそも医者は審査に通らないような診断書は書かないからだ。もし審査に落ちるような診断書を書くようなことがあれば患者側から文句を言われかねないし、開業医であれば貴重な患者を失いかねない。だからこそ精神科医はいざ診断書を書くということになれば、審査に通るような診断書しか書かないのである。

では障害年金に理解があり、診断書を患者の言う通りに書いてくれる精神科医はどこにいるのかについては以下の記事に詳しく書いてある。ぜひ参考にして障害年金を申請してもらいたいと思う。

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