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[閉鎖病棟入院日記16]風邪をひいた

朝に喉の違和感

退院のための家族面談がすぐに迫る中、どうやら風邪をひいてしまったようです。

朝起きたらなんとなく喉の奥が痛くて扁桃腺が腫れていることがわかりました。

朝食を食べた後もなんとなく吐き気がして、トイレにこもっていました。

吐き気が限界に達して10回くらいえずいてしまいました。しかしそれ以降は吐き気はおさまってきて、喉の違和感だけが残っている状態です。

咳をしまくってる知的障害のおばさん

誰からうつった風邪なのかはだいたい目星がついています。知的障害のあるおばさんです。

1週間くらい前から咳き込みまくっていて、風邪の菌を飛ばしていたのでしょう。

おそらくその菌に感染してしまったようです。なんとも情けない。

そのおばさんはマスクをしているのですが、なぜか鼻と口を出した状態になっていてマスクをしている意味がありません。

話し方的に知的障害があるので仕方がないといえば仕方がないのですが、しっかりとマスクは着用してほしいところです。

咳をしている本人がマスクをしていないと、こちらがマスクをしていてもあまり意味がありません。

私は自分の部屋から出る時だけマスクをしていたのですが、それでも感染してしまいました。

看護師に相談

毎日の検診で回ってくる看護師に喉が痛いことを話したらトローチをもらえることになりました。

ただ看護師が回ってくる時間帯(午前10時)くらいには症状がだんだんとおさまってきていたのでトローチはもらわずに終わりました。

吐き気もあったので朝食後の薬を飲むのがかなり大変でしたが、なんとか服薬を済ませ、午前中は寝ていました。

看護師が真に気にかける患者

精神科の看護師ともなると、喉の痛みや吐き気など、軽い症状では全くビビる様子を見せません。

というかほとんど気にしていないようです。

精神科の看護師が気にしているのは私のような軽い症状の患者ではなく、統合失調症の陽性症状がある患者です。

同じ部屋にいる統合失調症の爺さんは幻聴や幻覚などに常に悩まされていて、頓服薬をいくら飲んでも症状が治らないと言っています。

特に幻聴がひどいらしく、「飛び降りろ」とか「誰々をぶっ殺せ」とかそういう恐ろしい言葉が聞こえてくるらしいです。

その爺さんとは同じ時間に風呂に入ったこともあるのですが、なるべく目を合わせないようにしていました。

下手をすると危害を加えられる可能性があるからです。

統合失調症の爺さんのセクハラ

ただその爺さんも側から見ているかぎりではそこまで症状がひどいとは思えません。

週に一度の体重測定では、前に並んでいた女性患者の体を触るというセクハラ行為をして「触っちゃダメですよ」と優しく諭されていたりと、病気を感じさせません笑

病気になっても男の性欲はまだ残っているのでしょうか。

70代くらいの爺さんですが、その歳になっても女性に積極的にいけるのですからある意味元気なのでしょう。

幻聴が聞こえながらでもセクハラをしようと言う気になるわけですから困ったものです。

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