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[閉鎖病棟入院日記12]何度も再入院する人の特徴

私が入院している病棟は比較的症状が重い人が多いので再入院を繰り返している人も結構います。

4人部屋なので看護師と喋っている内容も筒抜けで、隣にいる人が何回入院したことがあるかなども把握することができます。

今回は何度も再入院する人の特徴を書いていきたいと思います。

言動が生理的に受け付けない

まず言動が気持ち悪い人が多いです。生理的に受け付けないと言った方が正しいかもしれません。

発達障害があると診断されている私からしても、どう考えても生理的に受け付けないほど、喋り方や動き方が気持ち悪い人が多いです。

人は他人の第一印象を最初に会った数秒で決めると言います。第一印象から「気持ち悪い」と判断されるとどんなにその人が優秀であっても評価は最低になってしまいます。

私の同部屋の人もまず外見がハゲ散らかしていて、舌足らずのような喋り方をするので、言動を見聞きしていてイライラしてきます。

第一印象から人を不快にする人はおそらく何をやってもうまくいかないでしょう。実際その人も生活保護で暮らしており、何度もオーバードーズを繰り返しては再入院を繰り返しています。

オーバードーズ癖がある

再入院しまくっている人のもう一つの特徴としてはOD(オーバードーズ)癖があることです。

社会生活をする中では様々なストレスがかかりますが、そのストレスをうまく切り抜けたり、自分なりのリフレッシュの仕方を覚えなければ社会には適応できません。

OD癖のある人はストレスのぶつけ先を間違ってしまいます。その結果、社会復帰を果たそうとするたびにODを繰り返し、緊急入院を繰り返しています。

薬を溜め込んで一気に飲むわけですから体を壊すリスクもかなり大きいです。下手したら一生ものの障害が残るケースも少なくありません。

そんな状態では安定した社会生活を送るというのはとても難しいでしょう。

患者は家に1人でいる限り、常に「オーバードーズをしたい」という欲求と戦うことになります。

人間は欲求に弱い生き物です。自分1人の力だけでで欲求に勝てるほど強い生き物ではありません。

しかし家に1人でいるということは常にそうした欲求と戦う必要があるのです。他人が見ていないところでも自身の欲求に打ち勝ち、オーバードーズをしないで社会生活を営むことは想像以上に難しいでしょう。

依存症を合併している

再入院を繰り返す人の特徴としては、原疾患の他にアルコール依存や性依存などの依存症を合併していることも挙げられます。

精神病院に入院している以上、うつ病や双極性障害など、原疾患は人それぞれ持っているわけですが、そこに依存症が加わると社会復帰はかなり難しくなります。

依存症は脳の快楽物質を出す報酬系がぶっ壊れるので仕事どころではなくなります。社会復帰して金銭的な報酬を得ても、それよりも強い報酬を脳が常に欲しているのですから仕事が続きません。

人間の脳はより強い刺激を求めるように作られていますから、一度でもアルコールや性依存に陥ってしまうと、そこから抜け出すのはかなりの苦痛を伴うでしょう。

アルコール依存であれば、仕事をしていなかったとしても、常に「アルコールを飲みたい」という衝動に駆られるので社会生活をまともに営む事さえも難しくなってしまいます。

簡単に言えば家でじっとしていろと言われてもできないのです。頭の中が依存しているもののことでいっぱいですから、他のことを考えるのが難しくなってしまいます。

最終的には社会生活が崩壊して再入院という末路を辿ることになってしまいます。

再入院を繰り返さないために

再入院を繰り返さないためには精神疾患を悪化させないことはもちろんのこと、ODをしないようにしたり、依存症に陥ったりしないことが大切です。

精神的な病気を持っていると、ついそうした悪い行動をとってしまいがちです。

しかしそうした副次的な疾患になると治療が複雑になり、治りにくくなってしまいます。


できるだけ元の病気を悪化させないためにストレスのない生活を心がけることが大切だと思います。

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