マガジンのカバー画像

向精神薬

26
抗うつ薬や抗不安薬、コンサータなどの体感やスマートドラッグの利用について。
運営しているクリエイター

記事一覧

慢性疲労症候群への対処法

慢性疲労症候群への対処法

私のnoteを読んでくださっている読者の方から、「慢性疲労症候群に関する見解を聞きたい」というリクエストを頂いたので、それに関してできる対処法を調べて書いていきたいと思います。

慢性疲労症候群とはネットで調べると、これまで健康に生活していた人が、とあるきっかけで突然原因不明の激しい全身倦怠感に襲われて、それ以降強度の疲労感が続くというものらしいです。

また疲労感と共に精神面では抑うつ気分も伴う

もっとみる
ブプロピオンとストラテラの違い

ブプロピオンとストラテラの違い

最近気になっていた薬であるブプロピオンがオオサカ堂から届いたので、早速レビューして行こうと思います。

薬理作用として似ているストラテラと比較しながらブプロピオンの特徴を書いていこうと思います。

マイルドでアッパー系のストラテラブプロピオンを一言で表せと言われたら「マイルドでアッパー系のストラテラ」です。私は初期用量として150mgを服用したのですが、これは結構多い量だと思います。

しかし、ス

もっとみる
[アモキサン]うつ病治療の最後の一押しとなる薬

[アモキサン]うつ病治療の最後の一押しとなる薬

うつ病治療には段階があり、急性期→回復期→維持期というふうに段階が進んでいきます。もちろん、この通り順調に回復が進めば良いですが、多くの人が回復期にいまいち体調が良くなっていかない停滞期に陥ってしまいます。

今回はうつ病の回復期における停滞に効く薬を医師のブログの紹介も含めて書いていきたいと思います。

ドパミンが足りていない私の経験からいうと、うつ病の回復期においていまいちやる気が起きないとか

もっとみる
統合失調症患者のコンサータ服用がヤバい理由

統合失調症患者のコンサータ服用がヤバい理由

noteやX上で統合失調症なのにコンサータを服用している人をけっこう見かけるようになりました。

しかし普通の精神科医であればこれがいかに危険な処方なのかわかるはずであり、禁止されている処方のはずです。

今回はその理由について詳しく解説していきたいと思います。

統合失調症はドパミン過剰によって起こるそもそも統合失調症は脳内のドパミン過剰によって起こると言われています。諸説ありますが、現在の医学

もっとみる
ADHD治療薬で知能は向上するのか

ADHD治療薬で知能は向上するのか

ADHD治療薬というとストラテラやコンサータが思い浮かびますが、これらの薬を使うと果たして知能は向上するのでしょうか。

私なりにストラテラを服用したり、コンサータにとても近い成分であるカフェインを使って色々と実験をしてきたので、その成果を共有したいと思います。

基本的に知能は向上しない知能を向上させる薬のことを「向知性薬」と言ったりしますが、ADHD治療薬が向知性薬になりうるのかと言う問題です

もっとみる
なぜメンヘラはブロンをODするのか

なぜメンヘラはブロンをODするのか

ブロンの成分エフェドリンは覚醒剤に似た成分東横界隈などでメンヘラがOD(オーバードーズ)する薬物の一つとして商品名「ブロン」が挙げられる。以前はきちんと医師の診断を受けないと処方してもらえない薬だったが、OTC医薬品として今では薬局などで簡単に手に入るようになっている。

そんなブロンの主成分をエフェドリンという。エフェドリンは麻黄から抽出された成分である。覚醒剤の成分であるメタンフェタミンに似た

もっとみる
[1週間で効く]即効性抗うつ薬オーヴェリティの正体

[1週間で効く]即効性抗うつ薬オーヴェリティの正体

アメリカ食品医薬品局(FDA)がうつ病治療に初の即効性抗うつ薬を承認しました。その抗うつ薬というのがオーヴェリティです。

このオーヴェリティ、一見するとかなり画期的な抗うつ薬なのかと思いきや、既存の薬の組み合わせで再現できることがわかったので書いてみようと思います。

抗うつ薬オーヴェリティの組成まず、今回FDAから認可を受けたオーヴェリティは二つの有効成分の組み合わた薬となっています。その二つ

もっとみる
ストラテラがASDとうつ病のフラッシュバックを減らしてくれた

ストラテラがASDとうつ病のフラッシュバックを減らしてくれた

私は現在ADHDの治療としてストラテラ40mgを飲んでいます。そこで今回はストラテラを飲んでみて感じた作用と副作用を書いていきたいと思います。

気持ちが強制的に前向きになるまずストラテラの効果として最も感じたのは気持ちが強制的に前向きになることです。今までは過去を振り返って後悔するみたいなことが以前はあったのですが、それが全くと言っていいほど無くなりました。

私は診断はADHDですが、発達障害

もっとみる
ジェイゾロフトが非定型うつ病への第一選択薬になっている理由

ジェイゾロフトが非定型うつ病への第一選択薬になっている理由

ジェイゾロフトを飲み始めた最近精神科でジェイゾロフトを出されて25mgから飲み始めました。以前にもジェイゾロフトは個人輸入して飲んだことがありましたが、意外にも副作用が結構出てきたのでそれらをまとめていきたいと思います。

また、ジェイゾロフトがなぜ非定型うつ病に対する第一選択薬となっているかについても触れていきます。

ジェイゾロフトの副作用まずジェイゾロフトを飲み始めて5日目くらいなのですが、

もっとみる
うつ病回復期の過眠に効く薬

うつ病回復期の過眠に効く薬

うつ病の回復期は眠気との戦いうつ病になってしばらくすると体が回復してきて、やがて安定期に入る。しかし、安定したからといって完全に回復したとはとても言い難い。

むしろ眠気がすごくて一日中寝ているという状態になる人も少なくない。うつ病特有の気持ちの落ち込みや食欲のなさなどはなくなってくるが、午前中でも眠気がすごくて活動できない人は多い。

そこでそんなうつ病回復期に効く薬を紹介していこうと思う。

もっとみる
パニック性うつ病への最適な薬物治療

パニック性うつ病への最適な薬物治療


パニック性のうつ病の薬物治療の最適解まず私はパニック障害から始まったうつ病なのだが、最近いろいろな薬物を試してみて、パニック性のうつ病に最も効くと思われる薬物の組み合わせを発見したのでそれを共有したいと思う。

結論としては、サインバルタ+ストラテラ+メイラックスである。サインバルタは抗うつ薬であり、気分の落ち込みを防いでくれる。そしてストラテラは気分をぶち上げてくれる。さらにメイラックスは原発

もっとみる
サインバルタとストラテラの違いについて

サインバルタとストラテラの違いについて

今回は抗うつ薬SNRIの一種であるサインバルタ(デュロキセチン)とADHD治療薬のストラテラ(アトモキセチン)の違いについて書いていきたいと思う。一見するとこれらの薬は適応となる疾患が違うので、全く違う薬なのではないかと思われるが、実は脳内の神経伝達物質に働きかける作用がかなりにている薬なのだ。

Ki値という神経伝達物質の再取り込み阻害作用を比較する。この数値が低いほど各神経伝達物質への効果が高

もっとみる
パニック障害を寛解させた私の処方薬

パニック障害を寛解させた私の処方薬

精神科医が変わってからというもの、抗不安薬がリーゼからメイラックスに変わりつつある。その過程でかなりパニック発作の抑制には効いている気がしている。リーゼの時は半減期が短いためにパニック発作が起こってから頓服的に用いるしか方法がなかった。

しかしメイラックスになってからは常にリーゼが効いているのと同じ感覚なのでそもそもパニック発作が起こらない。散髪に行った時や病院の待合室にいる時など、リーゼを処方

もっとみる
イフェクサーSRとサインバルタの飲み心地の違い

イフェクサーSRとサインバルタの飲み心地の違い

最近は色々な抗うつ薬を個人輸入して試している。というのも、パニック発作自体はメイラックスという抗不安薬の服用でほぼ無くなったのだが、大学受験に向けて勉強している関係で、少し鬱っぽくなってしまったからだ。

最初は以前も服用した経験もあるゾロフトを飲んでいたが、如何せんもう少し意欲が出るといいなと思い、サインバルタを輸入して飲んでみた。抗うつ薬の種類としてはSNRIになるのだが、以前別のSNRIであ

もっとみる