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「少ない」は”ゼロ”ではない ドラマsilentから学んだこと

「少ないっているってことだもんね。」

この言葉は、昨年12月まで放送されていたドラマ「silent」で、主人公の紬(川口春奈さん)が発した言葉です。

中途失聴者である想(目黒蓮さん)が手話のみでコミュニケーションをとることを疑問思った紬。想に「どうして声ださないの?」と質問してしまいます。

その後の反省シーンでのセリフでした。

詳しいあらすじは割愛しますが、紬のセリフを引用させていただきます。

もともと聞こえてた人だと声で話す人が多いらしくて
普通は声で話すって 手話使わない人が多いって

多いってだけで、それが普通なんだって思い込んじゃって
それで佐倉くん(想)なんでなんだろうって気になって聞いちゃって
少ないっているってことだもんね。いるよね、いるのに

silent 7話より

この言葉を聞いたとき、ハッとさせられました。

私もつい「普通○○だよね」とか「○○な人が多いよね」と、口走ってしまうときがあります(どれだけ言わないように意識してても)。

それはまるで、多数派の人がすべてであるかのように。そして少数派の人が存在しないかのように。

でも、少数派の人は必ずいる。そうですよね。ゼロじゃない。当たり前と言われれば当たり前だけど。

それでふと「私たちの身の回りの少数派ってどんな人だろう」と考えてみました。

私が思いついたのはLGBT(異性愛者以外の方)。

ある調査によると、日本におけるLGBTの人口は約3%だそうです。

日本の人口は現在(2021年3月)は約1億2550万人なので、計算すると大体376万人の方が該当します。

この数字は確かに「少ない」かもしれません。でも、確実にいるんです

たとえ身の周りにいなくても、少なくても、存在している。もしかしたら私たちの近くにいるけど言えていないだけかもしれない。テレビの中だけの架空のお話ではない決してないのです。

それなのに、多数派(異性愛者)を「普通」と捉えてしまうのは、あまりにも一方的ですよね。周りの人を傷つけかねないし、分かり合えなくなってしまう。多数派だから、少数派だからって、正解・不正解は存在しない。

ただ、立場や考え方が違うだけ。その事実を日ごろから意識しておくことが重要だと思いました。

あと、これはちょっと話ずれるかもしれないけど、少ない=確率が低いってことにも言い換えられるなと思って。

たとえば、私が住む福岡県は地震が少ない住みやすい地域です。ありがたいことに、生きてきて大きな地震に見舞われたことは1度しかありません。(2005年 西方沖地震)

ちなみにこれから30年以内に震度6弱以上の地震発生率は6.2%らしいです。

でも、少ないってだけで起こりうる。てか実際に起こったのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるって感じで、地震がない毎日が「普通」になって危機意識が無くなってしまった(少なくとも私はそう)。

もし今大きな地震が来たら?我が家は完全にドンガラガッシャンでしょう。何の対策もしていないし、避難道具もそろえていない。完全に平和ボケをしておりました。猛省。これからちゃんとします。


「少ない」という事実を「いる」「ある」「起こりうる」と考えること。それはあらゆる危険性やトラブルを回避することにもつながるのだと改めて感じたのでした。

気付きをくれたsilentに感謝です。
やっぱドラマっていいなぁ〜〜

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